AI対応モバイル機器搭載 OLEDディスプレイの低消費電力化技術の全容と動向

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本セミナーではOLEDディスプレイの低消費電力化技術として、VRR (1Hz低周波数) 駆動、円偏光板除去のCoE (Color filter On Encapsulation)、発光層積層 (Tandem) 蒸着層構造、輝度集光のMLP (Micro light Control Pattern)、青発光燐光材料を各種論文・各社の特許公報をベースに定量解析した結果をもとに解説いたします。

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スマートフォンおよびタブレット、ノートPCのAI対応が急加速している。スマートフォンを始めとするこれらモバイル機器の進化にとってAIは主戦場、最大の優先項目になっている。一方、オンデバイスAI対応チップセット (SoC) が搭載されるに伴い、消費電力が増加している。そのため、搭載されるOLEDディスプレイへの消費電力低減の要求は高まっている。  本セミナーではモバイル機器搭載のOLEDディスプレイの低消費電力化技術の製品適用および開発進捗の最新技術動向を報告する。AI対応モバイル機器搭載のディスプレイの消費電力は、最新のGalaxy S25 UltraとiPad Proの電力値を例に、周波数に依存する回路、発光電力に分けて当方が定量的に試算しこれを電力分析に使用した。消費電力の計算方法も開示する。  最新のOLEDディスプレイの低消費電力化技術として、具体的には、製品に一部適用が始まっている(1)VRR (1Hz低周波数) 駆動、(2)円偏光板除去のCoE (Color filter On Encapsulation) 、(3)発光層積層 (Tandem) 蒸着層構造、(4)輝度集光のMLP (Micro light Control Pattern) に加えて、開発技術である(5)青発光燐光材料を取り上げ、その適用及び開発状状況を解説する。また、それぞれの技術内容を各種論文、各社の特許公報をベースに定量解析しその詳細を解説する。

  1. AI搭載スマホ市場拡大と消費電力動向:Galaxy S25 Ultraを事例として
  2. RGB-OLEDの構造と製造方法
  3. モバイルOLED Displayの消費電力の内訳とその計算方法
  4. Smartphone、tablet (iPad Pro) 搭載OLED Displayの消費電力計算事例
  5. LTPO BPを用いたVRR駆動 (1Hz 低周波数化) による回路電力低減技術
    1. VRR駆動の定義、LTPS BPの画素駆動方法と低周波数駆動の課題
    2. LTPO BPの低周波駆動での必然性とLTPO BP構造・製造導入の課題
  6. CoE (Color Filter on Encapsulation) 導入による発光消費電力低減技術
    1. CoEによる円偏光板除去での反射率低減方式とOLED構造変化
    2. CoEによる反射率の低減のスマホでの効果確認
    3. CoEの外光反射率のさらなる低減の試み
      1. 可視光吸収色素添加による低減方法
      2. 特許公報調査で確認する技術進捗状況
      3. 製品適用状況解析と適用副作用
  7. Tandem導入による発光消費電力低減技術
  8. MLP (Micro Light Control Pattern) 導入による発光消費電力低減技術
  9. Blue燐光発光材料導入による発光消費電力低減技術の開発状況
    1. Blue燐光発光材料の開発状況
    2. エネルギーバンド図視点OLED層構造と発光メカニズム
      • 蛍光
      • 燐光
      • TTF
    3. 青蛍光材料効率向上の出光興産のTTF (三重項ー三重項融合) 効果とOLED層構造
    4. 寿命改善の決め手になるか? B (ボロン) 誘導体技術
    5. 三星ディスプレイ (SDC) の青燐光材料開発状況
    6. LGディスプレイ (LGD) の青燐光材料開発状況
  10. まとめ:モバイルOLEDの消費電力低減策の状況とその効果

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