ポリイミド入門講座

セミナーに申し込む
オンライン 開催

本セミナーでは、ポリイミドの合成・構造・物性・加工の基礎から解説し、優れた耐熱性や力学的性質を発現させる高性能化や電子材料、光学材料、分離膜材料などの機能化設計とその考え方にまで詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

本講座では、ポリイミドの構造・合成・物性・加工といった基礎から、耐熱性や力学特性の向上を目指す高性能化、さらに電子材料・光学材料・熱制御材料といった機能化設計への応用まで、ポリイミド開発に欠かせない知識と考え方を、実務に直結する視点で総合的・体系的に学びます。単なる理論解説にとどまらず、「なぜその設計が必要なのか」「どこに工夫のポイントがあるのか」といった、現場で直面する課題に即応できる実践的なアプローチをわかりやすく解説します。ポリイミドに関わる技術者・開発研究者の方が、設計提案力・問題解決力を短期間で強化できるよう、1日で効率よく実践力を習得できるプログラムとなっています。

  1. ポリイミドの基礎
    1. 序論
      1. (はじめに) ポリイミドの理解のポイント:ポリイミドのイミド環構造の特長
      2. 開発の歴史とエンプラの中での位置づけ
      3. ポリイミドの分類
        • 化学構造
        • 加工性 (加工法)
        • 用途など
    2. 代表的なモノマー (工業的に入手可能な製品および試薬などから)
      1. テトラカルボン酸2無水物
        • 芳香族、脂環族、芳香族・脂環族混合構造の例
        • 典型的な合成方法
      2. ジアミン
        • 芳香族と脂環族、芳香族・脂環族混合構造の例
        • 典型的な合成方法
    3. ポリイミドの合成
      1. 一段重合と二段重合
      2. イミド環骨格を生成する重縮合
        1. テトラカルボン酸2無水物とジアミンからのポリアミック酸経由の典型的な合成法
        2. その他
      3. イミド環骨格の生成以外の重合反応によるポリイミド合成
      4. イミド化反応
        1. 加熱イミド化
        2. 化学イミド化
    4. ポリイミドの構造と物性
      1. 耐熱性
        1. ガラス転移温度とポリイミド構造の関係
        2. 熱分解温度とポリイミド構造の関係
        3. 熱線膨張係数とポリイミド構造の関係
      2. 分子間 (内) 相互作用
        • 電荷移動錯体 (Chrge Transfer Complex:CT錯体)
  2. ポリイミドの応用
    1. ポリイミドの加工性
      1. 可溶性
      2. 熱可塑性
      3. 熱硬化性
    2. ポリイミドの機能化材料設計との考え方
      1. 透明光学材料
        1. ポリイミド構造との関係 (吸収端波長、屈折率)
        2. 屈折率の制御
        3. 低熱線膨張係数化の現状
      2. 電子材料
        1. 低誘電率材料
        2. 感光性
        3. 液晶配向膜
      3. 宇宙材料
        1. 宇宙環境耐性
        2. 宇宙帆船 (ソーラーセイル)
      4. 熱制御材料
        1. 断熱用多孔材
        2. 高熱伝導グラファイト
  3. まとめと参考書
  4. 質疑応答

受講料

複数名受講割引

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

アーカイブ配信セミナー