メタマテリアルの基礎とメタサーフェスの設計・製作および光制御と応用技術

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本セミナーでは、誘電率と透磁率、透過スペクトル制御、偏光制御、位相制御など、メタマテリアルの基礎・メタサーフェスの各種制御機構からディスプレイ、カラーフィルタ、メタレンズ・スーパーレンズ応用まで、幅広く解説いたします。

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プログラム

自然界にない光学特性を示す人工物質であるメタマテリアルは、製作の困難さから光の波長における製作例は少ない。一方リソグラフィ技術の進展によって、平面的な構造を容易に製作することが可能となった。金属や誘電体ナノ構造の配列によって極薄の光学素子を形成する研究が近年進展している。この分野はメタサーフェスと呼ばれ、メタマテリアルの中でも特に実用化に近い分野として期待されている。代表的な例として、メタレンズ・偏向素子・ホログラムなどがある。  本セミナーでは、メタサーフェスの原理・特徴、作製方法と応用について述べる。

  1. メタマテリアルの基礎
    1. メタマテリアルとは
      1. メタオプティクス研究の流れ
      2. 物質の電磁場応答
      3. 負の屈折率と左手系物質
      4. 誘電率と透磁率:4象限の分類
      5. なぜ自然界に負の屈折率はないのか
      6. メタマテリアルの歴史
    2. メタマテリアルの応用と作成方法
      1. スーパーレンズ
      2. 光クローキング
      3. マイクロ波メタマテリアルの作成方法
      4. メタマテリアルからメタサーフェスへ
  2. メタサーフェスの基礎
    1. メタサーフェスによる光制御
      1. メタサーフェスでなにができるか
      2. メタサーフェスの分類
        • 金属メタサーフェス
        • 誘電体メタサーフェス
      3. 透過スペクトル制御
      4. 偏光制御
      5. 位相制御
      6. 位相遅延原理によるメタ原子の分類
      7. 可視光レンズの設計指針
      8. 軌道角運動量制御
    2. メタサーフェスの設計・作成法
      1. 電磁場解析手法
        • FDTD
        • RCWA
        • FEM
      2. トップダウン製作法
      3. リフトオフ・リソグラフィ・ナノコーティング (側壁堆積)
      4. ボトムアップ製作法
      5. ナノスフィアリソグラフィ
  3. メタサーフェスの応用
    1. メタサーフェス光学素子
      1. メタレンズ
      2. メタレンズと回折レンズ
      3. メタレンズと最近のトレンド
        • 高効率
        • 高NA
        • 色消し
        • 大面積 etc.
      4. 機能性メタレンズ
        • 分光
        • 偏光分離
        • 測距
        • 複眼
      5. キラリティと光相反性・アイソレータ
      6. 位相子と波長板
      7. 波面制御とホログラフィ・立体動画
      8. カーペットクローキング
      9. 熱輻射制御
    2. 可変メタサーフェス
      1. 透過強度変調
      2. カラーフィルタ
      3. 可変レンズ
      4. 位相変調器
      5. キラリティ変調
  4. まとめと今後の展望

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