スクリーン印刷におけるペーストの作製とスキージの条件設定

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本セミナーでは、スクリーン印刷について基礎から解説し、「にじみ・かすれ」など印刷不良メカニズム、ペースト設計、スキージ速度の最適な条件設定までを解説いたします。

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プログラム

第1部 スクリーン印刷用超伝導ペーストの作製と超伝導接続技術

(2025年7月3日 10:30〜12:00)

 病院などで受診する医療用MRIや、開発が行われている発電所から超伝導送配電に使用される超伝導線材は、工場出荷時において長さが有限である。必要とする長さを実現する際、また、断線による修理の際には超伝導接続技術が必要となる。超伝導接続は、2つの超伝導線を超伝導でかつ機械的強度を保持して接続する技術であり、抵抗値として10〜10Ω以下の実現が求められる。これまで、各線材に対し接続方法が考案されているが、NbTi線材の接続手法が確立されている。一方、2015年以降、超伝導ペーストは、当初、万能な超伝導接続手法として開発を始めたが、開発が進むに従い他の用途にも使用できる可能性を見出した。それが自立膜としての用途である。自立膜は、フレキシブル性を有するという利点が成形性に長ける。さらに、超伝導線材としても利用可能であり、超伝導デバイス間接続に極めて有効である。  本セミナーでは、超伝導ペーストの科学とそれを用いた接続手法、自立膜による線材作製、フレキシブル性など、ペーストによって開拓した具体的用途について示す。

  1. はじめに
  2. 超伝導線材の特徴と用途
  3. 代表的な超伝導接続技術
  4. 各種ペーストと特徴
  5. 超伝導ペースト作製方法
  6. 超伝導ペーストを用いたスクリーン印刷方法
  7. 自立膜の作製方法とフレキシブル性および超伝導特性
  8. 超伝導接続の具体的例
  9. 等価回路を用いた解析
  10. おわりに

第2部 スクリーン印刷インキ用添加剤の作用機構と使い方

(2025年7月3日 13:00〜14:30)

 さまざまな基材に印刷を行うことができるスクリーン印刷インキ。一方で、美粧性・耐久性に加え、生産性や機能付与を考慮したとき、様々な課題に直面します。  本講演では、スクリーン印刷時に発生しうる様々な課題に対して、BYK社の各種添加剤を用いた解決方法をご紹介いたします。特に、消泡剤・表面調整剤・レオロジーコントロール剤といった特徴的な製品の作用機構について、詳しくご説明いたします。  また、近年のトレンドともいえる無機フィラーの分散に有効な分散剤、PFASフリーやバイオベースといった環境負荷を低減する添加剤についても触れます。

  1. スクリーン印刷インキについて
  2. スクリーン印刷工程における課題について
  3. 課題を解決する添加剤
    1. 消泡剤 効果と作用機構について
    2. 表面調整剤 効果と作用機構について
    3. レオロジーコントロール剤 効果と作用機構について
  4. 無機フィラーの分散に有効な分散剤
  5. 環境負荷低減に有効な添加剤
    1. PFASフリー添加剤について
    2. バイオベースの添加剤について

第3部 スクリーン印刷における塗膜厚の安定化

(2025年7月3日 14:45〜16:15)

 スクリーン印刷において塗膜厚の安定化は、特に機能性材料を用いたエレクトロニクス分野で重要な項目になります。本セミナーでは膜厚を安定させるための必要な項目に関し、印圧、スキージの平行調整、スキージゴムの研磨方法を中心にお話させていただきます。

  1. はじめに
    1. プリンテッドエレクトロニクスの要求
    2. 各種印刷工法の比較
    3. スクリーン印刷の課題と宿命
  2. 膜厚の安定化
    1. 印圧と塗膜厚の相関関係
    2. スキージの平行調整
  3. 印刷の連是奥安定性
    1. スキージゴムのエッジ形状
    2. 面取り仕上げと印刷膜厚の安定化
    3. 印刷膜厚安定化のまとめ

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