乳化・可溶化の基礎とエマルションの調製・評価法・安定化技術

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本セミナーでは、乳化や可溶化に必要な界面活性剤の基礎からエマルションの調製・評価方法、最新の設計技術まで解説いたします。

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乳化および可溶化の技術は、化粧品や医薬品をはじめとする多くの産業分野で広く利用されており、界面活性剤 (乳化剤) はこれらの技術において不可欠な役割を担っています。使用目的に応じて適切な界面活性剤を選択することで、安定性と機能性に優れたエマルションや可溶化系の構築が可能となります。  本セミナーではまず、乳化および可溶化技術に不可欠な界面活性剤の構造と性質について解説し、さらにその評価に用いられる原理、測定法、データ解析の手法について紹介します。加えて、界面活性剤の主要な機能である界面吸着およびミセル形成の二大特性についても、基礎から丁寧に解説します。これらの特性は、エマルションや可溶化系の形成と安定性に深く関わっています。続いて、乳化・可溶化・マイクロエマルション系の解析に有用な相図 (1成分系、2成分系、3成分系) の読み方と特徴について詳しく取り上げます。最後に、転相乳化法や液晶乳化法といった一般的なエマルション調製技術の概要を紹介し、さらにピッカリングエマルションや三相乳化法など、近年注目されている応用的な調製技術についても解説します。

  1. 乳化・可溶化の基本と界面活性剤の役割
    1. 乳化・可溶化の定義と産業利用
    2. 界面活性剤の分類と選定の考え方
    3. 界面活性剤の物理化学的性質
    4. 界面吸着とミセル形成:構造と機能
    5. 界面活性剤の安全性と環境適合性
  2. 可溶化技術のしくみと調製・評価法
    1. 可溶化のメカニズム
    2. 可溶化系の調製方法
    3. 可溶化量の評価方法
    4. 可溶化に影響する因子
    5. マイクロエマルションとの違い
    6. 可溶化技術の応用例
  3. エマルションの調製と安定性の評価
    1. エマルションの種類と粒子構造
    2. 乳化法の種類と機械条件
    3. エマルションの安定性と崩壊
    4. エマルション安定化の方法
    5. エマルションの評価方法
  4. 相図を活用した乳化・可溶化系の設計と評価
    1. 相図の基礎:1・2・3成分系の読み方
    2. 相図を用いた可溶化・乳化系の相挙動の理解
    3. 相図に基づく処方最適化
  5. 高機能エマルションの応用設計技術
    1. 転相乳化法 (PIT法) の原理と活用
    2. 液晶乳化:安定性の設計
    3. ピッカリングエマルション:固体粒子による安定化
    4. 三相乳化・多重エマルションの技術と応用
    5. 乳化・可溶化技術の今後の展望と持続可能性への課題

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