電解加工技術の基礎と応用

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本セミナーでは、機械加工が困難な材質の加工が可能で、複雑な形状と滑らかな表面を有する部品の製造に適している電解加工について基礎から使い方を解説いたします。

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電解加工は、電気化学の原理を生産加工に応用した技術であり、加工速度が速く、工具電極の消耗がない等の特長を有するため、一品生産の金型だけではなく、航空機や自動車、医療機器などあらゆる分野の部品製造に利用できる加工法である。電解加工は非接触の加工法であるため、難削材の加工が可能で、航空機エンジンタービン翼部品のような複雑な形状・高アスペクト比の冷却流路と機械部品の滑らかな表面の加工に適している。一方、大きな加工電流を流し、大量の生成物が発生するため、これらの生成物や熱、気体などを加工間隙から速やかに排出する必要があり、電解液を高い圧力で強制的に流す。特に、加工形状が複雑な場合、液の流れ、生成物の分布、そして電流密度が不均一になり、加工精度が悪化する。電解加工の低い加工精度の欠点を克服できれば、電解加工技術は飛躍的に利用されるようになると期待できる。  本セミナーでは、電解加工技術の概要、特徴と応用を説明し、電気二重層、材料溶出メカニズム、溶出速度、平衡加工間隙等の電解加工の基礎を解説し、応用拡大のネックとなっている加工精度の向上に関する最新の取り組みを紹介する。なお、同じく非接触の加工法で、金型の製作に多く利用される放電加工技術との相違や使い分けについて解説する。

  1. 電解加工の基礎
    1. 電解溶出メカニズム
    2. 加工速度と電流効率
    3. 平衡加工間隙と電極設計
    4. 電解液流れと加工精度への影響
  2. 放電加工との比較
    1. 放電加工の概要と特長
    2. 放電加工と電解加工の使い分け
  3. 電解加工の応用技術と技術動向
    1. フラッシング動作とパルス電源の同期制御による高精度加工
    2. 超短パルスによる微細電解加工
    3. 液域限定による電解加工の精度向上
    4. 気泡の積極的利用による微細電解加工の精度と生産性向上
    5. 超硬合金の微細電解加工
  4. 質疑応答

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