本セミナーでは、固体酸化物燃料電池 (Solid Oxide Fuel Cell; SOFC) について取り上げ、プロトン伝導セラミック、セル作製プロセス、高温水蒸気電解の最新研究について3名の講師が解説いたします。
(2025年5月26日 10:30〜12:30)
固体酸化物燃料電池 (Solid Oxide Fuel Cell; SOFC) はクリーンで高効率なエネルギー変換デバイスであり、将来的にはこれまでの定置型だけでなく、車載用電源等のモバイル応用が期待されています。SOFCは所謂セラミックスデバイスであり、その高性能化ならびに高耐久化においては、原料の合成、スラリー調製、成形、焼成に至るセラミックスプロセスを理解し、これらを制御する必要があります。 本セミナーでは、SOFCの動作原理や構成部材の基礎に始まり、原料粉末合成や成形プロセスの基礎を解説します。また、液相法によるナノ粒子やナノコンポジット粒子合成の具体的な事例とSOFCへの適用に関する最新の研究について紹介します。
(2025年5月26日 13:15〜14:45)
水素は次世代のエネルギー媒体として近年、非常に注目されており、水素エネルギーの社会実装に向け、製造方法や利用方法について、広く研究開発が行われております。東芝エネルギーシステムズにおいても、水素事業を展開しており、その一つとして水素製造システムの開発を行っています。 水素製造技術はさまざまなタイプがありますが、その中でも、原理的に最も効率の高い高温水蒸気電解方式について、注力していることから、本セミナーでは、この高温水蒸気電解技術の特徴と、東芝エネルギーシステムズで実施している高温水蒸気電解技術の研究開発状況と実用化に向けた取り組み、今後の展望について紹介いたします。
(2025年5月26日 15:00〜16:30)
固体酸化物形燃料電池 (SOFC) と固体酸化物形電解セル (SOEC) は、他の燃料電池や水電解技術 (アルカリ、高分子形等) と比較して高効率であることが特長であり、2025年現在、SOFCは既に社会実装され、SOECは大規模実証が行われている。SOFC/SOECの次世代技術として期待されているのが「プロトン伝導セラミックセル (Protonic Ceramic Cell: PCC) 」である。PCCは電解質材料にプロトン伝導セラミックスを用いており、SOFC/SOECを超えるエネルギー変換効率が理論的に可能であること、作動温度が400〜600°CとSOFC/SOEC (600〜900°C) よりも比較的低いことから、カーボンニュートラルを実現するキーテクノロジーの一つとして、近年、国内外で精力的な研究開発が行われている。 本セミナーでは、PCCの基礎から応用、過去の研究紹介から昨今の技術動向などを紹介する。
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