一般的に高分子はニートレジンのままでは最終製品の要求性能を満足させることは困難で、各種添加剤が適宜選択・配合設計されるのが通例である。しかるに、例えばポリ乳酸に耐衝撃性を付与するために主剤との相溶性に優れる可塑剤を用いると、耐衝撃性は向上しても強度・弾性率は半減しTgも室温以下に低下する。また、耐熱性を向上させるために結晶化を促進する造核剤を添加すると、耐熱性は向上しても耐衝撃性は逆に低下することが知られている。
本セミナーでは、上記技術的課題解決のための各種添加剤の選択・配合設計指針を成形加工分野毎に分かり易く解説する中で、耐熱性向上に必須の結晶化速度の解析手法や近年プラスチック添加剤のニューフロンティアとして注目されている一分子内に相反する基を有する高分子界面活性剤としてのマルチ機能改質剤の作用機序についても解説する。
- 次世代バイオプラスチックとしてのポリ乳酸
- 地球環境・資源・廃棄物問題と生分解性プラスチック
- 石油を原料とする合成高分子化学工業が内包するパラドックス
- 自然界の真のリサイクルシステムとしての物質循環 (炭素循環) へのリンク
- 生分解性バイオマスプラへのパラダイムシフト
- ポリ乳酸の基本特性
- 熱可塑性脂肪族ポリエステル
- 結晶性高分子 (Tm:130〜190°C, Tg:58°C)
- 安全性、食品衛生性、抗菌・防カビ性
- 環境低負荷特性
- 生分解性バイオマスプラ
- 生分解機構
- 非酵素分解 (加水分解) 型
- 2段階2様式の特異的な生分解機構
- 生分解性と耐久性の両立
- 分解 (開始・速度) 制御機構内包
- 短期使用から長期耐久性構造材料まで
- 自然環境 (土壌、海水・淡水) 下での完全生分解性
- 使用後の再資源化 (リサイクル)
- バイオリサイクル
- 堆肥化 (好気性下) 又は生ごみ発電 (嫌気性下)
- ケミカルリサイクル
- 熱分解による原料ラクチドへの還元
- マテリアルリサイクル
- 耐衝撃性改良剤の選択と配合設計
- 耐衝撃性改良剤の分類と作用機序
- タイプA 可塑剤
- タイプB ブロック共重合体、高分子界面活性剤
- タイプAが内包する問題点
- 主剤ポリマーの基本特性 (強度、弾性率、Tg) の低下、喪失
- 成形品の室温放置下 (二次結晶化) における物性並びに形状の経時変化
- タイプB (本命)
- ポリ乳酸成形品の耐衝撃性の現状到達レベル
- 電気・電子機器筐体、部品
- シート成形品
- 結晶化促進剤の選択と配合設計
- ポリ乳酸の結晶化挙動の解析
- 高分子の古典的結晶化理論
- 成形加工工程における結晶化の分類
- Melt Crystallization
- Cold Crystallization
- DSCによる等温結晶化挙動の解析
- ポリ乳酸の結晶化速度に影響を及ぼす因子
- 一次構造
- 分子量
- 造核剤や結晶化促進剤
- 結晶化速度が遅い場合に顕在化する問題点
- 耐熱性
- 寸法安定性
- 成形加工性
- 結晶化促進剤の分類
- 造核剤
- 結晶核形成促進作用
- 固体分散型
- 溶解型 (透明耐熱性)
- 架橋剤
- 結晶成長促進剤
- マルチ機能改質剤
- 成形加工分野別結晶化促進剤の選択指針
- ポリ乳酸成形品の耐熱性の現状到達レベル
- 電気・電子機器筐体、部品
- 電子レンジ加熱可能
- 熱湯注入可能
- マルチ機能改質剤の分子設計と作用機構
- ポリグリセリン脂肪酸エステル (PGFE)
- PGFEの分子設計
- マルチ機能改質剤 (PGFE) としての作用機構
- 結晶化促進剤
- 耐衝撃性改良剤
- 流動性改良剤
- ポリ乳酸の成形加工と製品・市場開発動向
- 成形加工性の物理的意味と支配的因子
- 溶融押出過程
- 冷却固化過程
- 成形加工性改良剤
- 溶融粘度、溶融張力調整剤
- 結晶化促進剤
- 成形加工法
- 押出成形
- 射出成形
- 真空・圧空成形
- 発泡成形
- ブロー成形
- ポリ乳酸製品・市場開発動向 (豊富な製品写真で紹介)
- 農林・園芸・土木・水産資材
- 食品容器・包装資材 (短期使用・使い捨て材料)
- 生活雑貨
- 産業資材 (長期耐久性構造材料)
案内割引・複数名同時申込割引について
R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
- R&D支援センターからの案内を希望する方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
- R&D支援センターからの案内を希望しない方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 Zoomのシステム要件 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。