測色の実践方法と色差の評価、管理

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本セミナーでは、色の「評価」の課題に着目し、色の再現、定量的な目標の設定について解説いたします。

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プログラム

色や色差の話は難しい、わからないとよく言われますし、そう思います。 わからないのは、数多くの概念に基づき定義や式、専門用語が多いこと。また感覚の問題であるにも関わらず、機器による値が自分の感覚や経験とマッチせず、結果が想像しにくいといったことがあるからではないかと考えています。  本日は色差管理についての内容に絞り、難しい色彩学の話に深入りしないように、カラー部品の製造や管理に関連する情報だけをお話しします。前半は測色や表色の基礎を、一般的な技術者にもなじみやすいように専門用語を極力排してお話しします。後半は機器の種類や管理にあたっての課題についてお話しいたします。  多角度測色 (マルチアングル測色) では複数の受光角で取得する分光反射率による 色情報が得られるので、メタリックやパールといった塗色だけに限らず応用ができ ます。ここでは実践的なアプローチで、複数の測色点を組み合わせて目視評価を機器で表していくアプローチを解説していきます。

  1. 色の感覚はなぜ生じるか
    1. 光と視細胞
    2. 情報を処理する脳
    3. 言語化と分類
    4. 個人差と認識
    5. 照明とメタメリズム
  2. 色を表現する手法
    1. 感覚から作られた表色系
    2. 等色実験と座標化
    3. 均等色空間の模索
    4. 座標と色差計算
  3. 色差と違和感
    1. 画像でみる連続性
    2. 図形要素と色差のわかりやすさ
    3. 測色した色の座標が正しくない場合
    4. 目視再現とカメラ画像の解析
    5. どのような条件で観測するか
  4. マルチアングル測色機器でできること
    1. メタリック塗色の特徴
    2. 正面視と斜視評価
    3. 測色機器の種類
    4. 複数の点で得られる色情報
    5. 点からグラデーションへ
    6. 座標スケールの違いと補正
  5. 粒子撮影機構を備えた多角度測色機器でできること
    1. 粒子感とグラデーション
    2. 輝きの強さと粒子面積
    3. 粒子の色
  6. 評価者の目視にあわせるために
    1. 個人差や認識違いにどう対処するか
    2. 色見本の活用
    3. マンセル表色系をもう一度考える

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