分析法バリデーションは医薬品をはじめ化粧品、食品の製造販売に、また、環境検査などでも信頼性の高い結果を得るために不可欠な概念です。しかし、それを理解するには統計学的な知識が大切ですが、今回は深いところまでは触れません。初学者でも納得できるように、最新の「ICH Q2 (R2) (分析法バリデーション) ガイドライン (案) 」および「ICH Q14 (分析法の開発) ガイドライン (案) 」をベースとして、分析化学の実験を行うための基本的な知識から分析能パラメーターを解説します。
最終的には分析法バリデーションを身に付けて、自身の立場で要求される必須水準や項目を設定できるようになることです。なお、本セミナーは最も基本となる医薬品の化学分析を中心として進めますが、化粧品や食品はもちろん、他の分析でも有用です。
- 第1章 分析法バリデーションの基礎概念
- 医薬品の製造管理や品質管理はGMPに基づいて行われており、その評価に用いる試験の目的並びに分析法におけるバリデーションの意図を学びます。更に、その根拠となる数値的な比較のための基礎統計を学びます。
- バリデーションとはそもそも何だったか
- GMPにおけるバリデーションの位置付け
- バリデーションにおける文書
- 分析法バリデーションが必要な理由
- 分析過程の重要性
- 試験方法への要求事項
- 分析方法が信頼されるための条件
- 試験項目と装置、機材
- 電卓で十分な統計基礎とその考え方
- 基本的統計量 (Excelを活用を含め)
- 正規分布と標本の平均、分散
- 区間推定と信頼区間
- 回帰分析と相関係数
- 分散分析とその評価
- 化学分析の前提条件
- 分析装置等の適格性確認
- 機材、器具の取り扱い
- 洗浄と乾燥
- 試薬、試液、標準物質の取り扱い
- キャリブレーションとトレーサビリティ
- 第2章 分析能パラメーターの概要と特徴
- 分析法バリデーションを評価するためにはパラメーターが必要となり、分析能パラメーターについてそれぞれの定義と意義を学びます。分析方法の信頼性に必要な設備や装置には、具体的にHPLCから見ます。
- 特異性/選択性:試験法における最も大切な性質
- 目的
- 測定方法
- 特異性の検討
- 稼働範囲 (直線性・範囲、検出限界・定量限界) :検量線から定量する
- 目的
- 検量線の作成
- 評価方法と判断基準
- 精確性 (真度と精度) :定量値の信頼性
- 目的
- ばらつきと偏り
- 室内再現精度の変動要因
- 評価方法と判断基準
- 頑健性:条件のわずかな変動で測定値が影響を受けない能力
- 変動因子 (1) 種々の分析法に共通する変動因子
- 変動因子 (2) クロマトグラフィの代表的な変動因子
- HPLCの変動因子
- GCの変動因子
- TLCの変動因子
- システム適合性:恒常的に分析を実施する
- 安定的な分析を確保するための条件が頑健性
- 分析能パラメーターの評価基準
- 機器分析システムの適格性評価と分析能パラメーター
- 開発段階における分析法バリデーション
- 第3章 試験法の種類と分析能パラメーター
- 分析法バリデーションを評価では、試験法によって分析能パラメーターが要求されます。タイプ別に書類を作成すると仮定して、それぞれに必要なパラメーターを各種の分析手法から学びます。
- 試験法タイプと分析パラメーター
- タイプ1 (試確認験) のパラメーター
- タイプ2 (純度認験:定量試験) のパラメーター
- タイプ2 (純度認験:限度認験) のパラメーター
- タイプ3 (定量法) のパラメーター
- システム適合性試験と分析能パラメーター
※今回、理解を助けるため、確認問題や練習問題を入れます、終了後の復習にも活用ください。
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