(2012年8月28日 13:00~14:15)
ドイツでは30℃/kmの地温勾配を利用した地熱発電所が市街地にでき、世界の地熱発電は火山の拘束を離れ、陸域のどこでも地熱発電を行う方向に向かっている。日本の温泉発電は大深度掘削なしにそれを具現でき、しかも、日本の小型発電のものづくり技術を活かせることから、このような世界の流れの最先端に立つことが出来るだろう。そして、その市場は電力需要の小さい太平洋火山島や環太平洋山岳に広がるだろう。
(2012年8月28日 14:20~15:35)
平成24年になり、再生可能エネルギー全量買取制度の中に温泉発電も対象となる中で、温泉発電システムの建設が各地で開始されようとしている。これまで、筆者らが全国の温泉発電のポテンシャル調査を行い、温泉発電システムの開発・実証試験を実施していく中で、実際の普及に際して様々な課題も明らかになりつつある。このような現状を踏まえ、全量買取制度スタート後に温泉発電を事業展開する上でみえてきた課題やリスクについて整理して、どのような解決の方策があるかについて探る。
(2012年8月28日 15:45~17:00)
最近、中低温の熱源を利用したバイナリー発電が注目されている。熱媒体は代替フロン系や炭化水素系、また水・アンモニア混合物など様々である。それぞれの技術的な特徴や実例を示すと共に、特に水・アンモニア混合物を使用したカリーナサイクルについて詳説する。