近年、地球温暖化対策の一環として、再生可能エネルギー由来の電力を水電解等により水素等に変換・利用し化石燃料消費の大幅低減を目指す研究開発が精力的に進められています。
そこで本セミナーでは最初に地球温暖化対策の観点から、水素に期待される役割、エネルギーサプライチェーン上の水電解等の位置づけ・特長を最初に概観します。次いで、現状の水素製造技術の中で最もエネルギー効率が高いとされる水蒸気電解について、その原理・特長、製作技術、性能評価技術などにについて解説します。また、欧米では水蒸気電解システムの実証研究なども開始されているのでそれらについても紹介し、さらに今後期待されるグリーン水素の需要と、水蒸気電解システムの導入可能性などについても述べたいと思います。
- 地球温暖化問題と水素
- 化石燃料の消費と二酸化炭素の排出
- 化石燃料消費を削減するエネルギー供給構造
- 固体酸化物形電解セル (SOEC) による水素製造
- 電解・水蒸気電解システムの開発の経緯
- SOECを用いた高温水蒸気電解
- SOECの試作と評価技術の開発例
- 二酸化炭素・水蒸気共電解システムの可能性
- 高温水蒸気電解システムの開発状況
- システム開発状況
- システム開発の課題
- 高温水蒸気電解の将来展望
- 水素製造の現状と今後の水素需要
- 高温水蒸気電解システムの導入可能性について
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