微生物劣化のメカニズムと対策技術

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本セミナーでは、ゴム・プラスチックの劣化・破損・破壊の原因と対策、事故事例、添加した抗菌剤、防カビ剤の効用とトラブルについて詳解いたします。

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プログラム

埼玉・八潮市の道路陥没事故 – それは老朽化だけの問題ではない。高分子材料をむしばむ“見えない敵”、学習する微生物が、コンクリートやゴム・プラスチックを静かに破壊している。  硫酸発生メカニズムによるコンクリートの崩壊、ゴム製の水道管ジョイントや都市ガス配管の分解、さらにはPU製品の突然の破損…。知らなかったでは済まされない、この新たな脅威をどう防ぐのか?エポキシコーティングの落とし穴、抗菌・防カビ剤の真の効果とは? インフラを守るための最前線の知見と具体的対策を明らかにする。

  1. コンクリートの発生物破壊とエポキシコーティングの硫酸による劣化
    • なぜ、コンクリート設備が簡単に崩壊してしまうのか?
    • 硫酸発生メカニズム
    • 硫酸還元と硫黄酸化細菌の相乗作用
    • なぜ、硫酸によるコンクリート破壊事故が激増しているか?
    • 防食材としてのコンクリート表面のエポキシコーティングが耐久性への問題
    • エポキシ蔵脂の耐薬品性
    • 環境中の化学物質と適材適所の高分子材料の選択
    • ポリマーと硫酸・水などの侵入分子との関係
    • GERPの耐薬品性
    • コンクリートの強化と充分な曝気対策と有用な微生物の活用
  2. 学習する微生物 (制養化) によるゴム・プラスチックの事故 NR+SBR製の導水管の微生物化
    • 地球温暖化により、微生物活動の活性化に伴い、土壌中でのゴム・プラスチックの耐久性が著しく低下している。その事例紹介と対策。
      例えば、上水道管のつなぎ目部のゴムの微生物劣化。都市ガス配管 (MDPE) など
  3. 学習する微生物 (副養化) によるゴム・プラスチックの事故
    • PU製ビールサーバーパッキンのビール漏れ
    • PU製靴底の破須
    • LDPE製水道管スリーブの白化現象
    • エステル系PU靴底の崩壊事故
    • 分子量測定
    • EPMA (Electronprobe Micro Analyzer) による“P”元素の存在確認による微生物劣化の判定
    • エステル系PU製ビールサーバー管の微生物劣化
    • 土壌埋設された水道管用LDPEスリーブの白化トラブル (LDPEの微生物劣化分解)
    • アクチフェノールコットンブルー (Lactphenolcoton bue) による微生物劣化の判定方法
    • 馴養 (Adaptation) による微生物の学習効果
  4. ゴム・プラスチックに添加した抗菌剤、防カビ剤の効用とトラブル
    • 抗菌剤と防カビ剤は基本的には異なる
      • 抗菌剤
      • 防カビ剤
    • 防カビ剤を原因とするトラブル (皮膚障害)
    • 抗酸別、防カビ剤を食品用パッケージ以外のゴム、プラスチックの成形品に添加した時、注意すべきこと
  5. 質疑応答

会場

TH企画 セミナールーム
108-0014 東京都 港区 芝4丁目5-11
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受講料

受講特典

講師著書 ゴム・プラスチック材料の原因別トラブル事例と対策 (日刊工業新聞社) を進呈いたします。

ゴム・プラスチック材料の原因別トラブル事例と対策

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複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。