自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略

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本セミナーでは、自動車リサイクルに関する法規制やリサイクル技術の国内外の動向とその課題について詳しく解説いたします。
自動車の電動化や車体軽量化に伴うリサイクル技術の進展、バッテリーをはじめとしたEV関連のリサイクル動向、自動車へのリサイクル材料の採用、自動車部材採用時におけるLCAの活用、業界団体の取り組みや今後の展望など、多岐にわたる話題を取り上げ、詳しく解説いたします。

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プログラム

19世紀に生まれ、20世紀に急速に発達し普及してきた自動車は鉄鋼材料をはじめとしたさまざまな材料を用いて製造され、事故や故障による廃却や15年前後の「寿命」を終えたのちの廃車が行われてきている。この廃車時には、再整備して再生部品として使用するRe-Use、材料を分別して再資源化するRe-Cycle、それ以外の可燃物は焼却、不燃物は埋め立てなどの形で処理されるシステムが適用されてきている。  近年は、廃車時に発生する有害物質に関する規制が強化されていることや、自動車の地球温暖化物資排出量の評価に廃車時の排出量も含まれ、更には新車製造時のリサイクル材料使用率も規定されることになり、使用最良の選択を含む新車設計時からリサイクルを織り込むことが求められている。  更に、自動車の電動化が進められてきており、従来の自動車用材料に加え、高性能電池用材料、モータを含む強電用材料 (銅など) など比較的高価な材料が多く用いられており、それらのリサイクルも重要になっている。本講演ではそれらの現状と今後の戦略について解説する。

  1. 自動車を取り巻くCO2問題
    1. 各国のCO2規制
    2. カーボンニュートラルを目指すエネルギー転換
      (運搬できるエネルギー、その生成、エネルギー密度)
    3. 自動車動力の電動化動向
    4. 次世代型パワートレインとその評価 (W2WとLCA)
  2. 車体軽量化のための材料転換
    1. 異種材料接合技術 (マルチマテリアル)
    2. 車両への樹脂材料採用動向
    3. 自動車分野への植物由来材料、バイオ材料の採用
  3. 自動車のリサイクルの動き
    1. 欧州ELV指令と自動車リサイクル動向
    2. EUの樹脂に関わる循環型経済、ECOBULK
    3. 樹脂以外のリサイクルの動き、
    4. バッテリーをはじめとするEV関係のリサイクル
  4. 自動車部材とLCA
    1. 部材採用時におけるLCAデータ (Scope3) 活用の可能性
    2. 業界団体の動き、標準化に向けた動き、今後の展望

受講料

複数名受講割引

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

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