コンプライアンス意識の高まりや、個人の権利意識の高まりによって、テレビ番組の制作や放送の現場では、日々、様々な法的な問題について検討が求められています。しかし、単に安全策に傾くだけでは、本来の制作意図が犠牲にされたり、視聴者にとって有益な情報が伝えられなかったりすることにもなりかねません。
この講演では、テレビ番組の制作や放送の現場で生じうる様々なケースについて、法律上の問題点を明らかにするとともに、実務上どのような対処が可能かについて、法律の初心者の方にもご理解いただけるように、最新の判例や法改正、制作現場のトレンドも加味して、できるだけ具体的に検討致します。
- 一般人の肖像の映り込みについて
- どこからが権利侵害になる?
- ロケ時の注意点は?
- とにかくモザイクをかけておけばいい?
- 著作物の映り込みや、パロディについて
- どこからが権利侵害になる?
- 平成24年著作権法改正による影響は?
- 一般人に取材や出演を依頼するには
- 取材対象者の期待権について
- 出演承諾書には何を記載すればいい?
- ネット上の情報を番組で使用したい
- 報道対象の企業のホームページを使いたい。
- ネットの書き込みや投稿動画を使いたい。
- ツイッターの「ガイドライン」
- 引用や報道利用は、どこまで許される?
- 未成年者に対する配慮
- 取材対象者が未成年の場合は?
- 出演者が未成年の場合は?
- 少年犯罪を報じるときは?
- ネット配信を見込んだ番組を制作するには?
- 商品化、グッズ化する場合の注意点
- 番組だけなら適法でも、グッズ化すると違法になることも。
- 自社のグッズを守るには?