ペイシエントセントリシティに基づくリサーチ戦略と医薬品マーケティングへの活用

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本セミナーでは、主流となりつつある「Patient Centricity (患者中心・患者志向) 」の戦略立案について取り上げ、その具体的な作成のプロセスや調査設計のポイントなど、基礎事項から活用までを解説いたします。

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プログラム

第1部 患者をターゲットとしたマーケティングリサーチ戦略と効果的なデータの活用法

(2025年4月15日 10:30〜12:30)

 ペイシエントセントリシティ (患者中心の医療) の概念が医薬品業界において浸透し始めてから約10年ほどが経ち、医薬品マーケティング戦略にも、患者を対象としたあらゆるリサーチアプローチが取り入れられてきた。治験や臨床試験の枠組みでも患者の意見を聴取することも推奨され、患者自身が参加・介入を希望する場面も増加し、より患者をターゲットとしたそのアンメットニーズを深耕するマーケティング活動に重みが増してきている。  さらに企業はPPI (患者の市民参画) をサポートする活動、治験臨床試験でのPRO (患者アウトカム) の収集、臨床試験の結果をわかりやすく伝えるレィサマリー作成など患者に貢献できる多岐に渡るマーケティング活動を模索している。このように進化しつつありかつ複雑な環境下にある患者中心としたマーケティング活動の将来の視点も含めて議論したい。広義の中ではいくつかの患者調査の調査方法や事例として結果の応用なども解説する。

  1. ペイシエントセントリシティの概念と考え方
    • 医薬品企業のマーケティング活動への応用
  2. 患者をターゲットとしたマーケティングリサーチ
    1. 医薬品のライフサイクルに従ってどのタイミングでリサーチが行われるのか
    2. 対象患者のリクルート方法 (慢性疾患、癌、希少疾患、ワクチンなど)
    3. 自社パネル、医師の紹介、患者会などとの協働
    4. 患者調査のベネフィットと課題 (リサーチ手法も含めて)
    5. 取集したデータや情報の使い方
    6. 患者のアンメットニーズが高い領域の現状考察
  3. 現状で取り組まれている患者を中心とした活動の最新動向
    1. 治験や臨床試験に組み込みが推奨されているPROについて (患者報告アウトカム)
    2. AMEDが推奨するPPIに関しての今後の製薬企業のスタンスとアプローチ
      〜特に患者にフォーカスした医薬品開発のこれからを考える
    3. 臨床試験結果の分かりやすい患者向け資料 (レイサマー作成への課題)

第2部 患者インタビューによるペイシェントジャーニーの作成と医薬品マーケティングへの活用

(2025年4月15日 13:30〜16:00)

 Patient Centricityが医薬品・医療機器など医療関連企業の理念の根幹をなし、Patient Experienceをより良くすることによって患者と企業とのエンゲージメントを高めることが医薬品マーケティングの重要な領域になってきている。そのために、定性的インタビュー調査により患者のアンメットニーズを掘り起こすPatient Journeyは有用なツールとなりうる。  本セミナーでは、医薬品マーケティング戦略に活用できるPatient Journeyの作り方と、戦略に活かしていくポイントについて理解を深める機会としたい。

  1. インサイトとアンメットニーズ
    1. インサイトとは?
    2. 医薬品においてもマーケティングが重要な理由
    3. 顕在アンメットニーズと、潜在アンメットニーズ
  2. Patient Centricity, Patient Experience, Patient Journey
    1. なぜペイシェントセントリシティか?
    2. ペイシェントジャーニーの意義
  3. アンメットニーズを掘り起こすには
    1. アンメットニーズ掘り起こしにはカスタマーへの理解を深めること
    2. アンメットニーズは異視点からの掘起しが必要
  4. ペイシェントジャーニーを明らかにするマーケットリサーチの手法
    1. マーケットリサーチの種類、定性調査と定量調査
    2. ペイシェントジャーニーから見えてくるもの
    3. セグメンテーション〜ペルソナ
    4. ペイシェントジャーニーを理解するための調査設計のポイント
    5. インタビュー聞き取りと分析のポイント
  5. ペイシェントジャーニーからマーケティング戦略への活用
    1. ペインポイント、ゲインポイント、タッチポイントの理解
    2. 医療提供者と患者、異視点のギャップから機会を見出す

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