EpiSensAを用いた皮膚感作性試験代替法の手技・使用判断

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第1部 再構築ヒト表皮モデルを用いた皮膚感作性試験法EpiSensAの解説

(2025年4月23日 13:00〜14:30)

 近年の動物実験に対する法規制や動物愛護の観点から、動物を用いない皮膚感作性評価手法の確立が求められており、幾つかの有用な代替法がOECDテストガイドライン (TG) に収載されている。一方、これまでの代替法には難水溶性物質 (e.g. LogKow>3.5) の適用性が低いなどの共通の課題が存在していた。これに対し、我々は再構築ヒト表皮モデル (RhE) を用い、感作特異的なマーカー遺伝子の発現を指標とする代替法Epidermal Sensitization Assay (EpiSensA) を開発した。  EpiSensAは動物実験と同様に被験物質原体や、有機溶媒を用いた曝露が可能である。難水溶性物質を含む多様な136物質を用いた検証の結果、既存代替法では判定不可の物質を含めてすべて判定可能、かつ動物実験LLNAに対する一致率は82%と、高い適用性と予測性が確認された。2018年よりJaCVAM主導の下で国際validation研究が行われ、2024年6月に、RhEを用いた初のin vitro皮膚感作性試験法としてOECD TG 442Dへと収載された。  本セミナーでは、EpiSensAの開発背景や性能解説を交えながら、標準作業手順書 (SOP) やTGの記載内容を中心に、EpiSensA実施における注意点、重要なポイントを主に解説する。

第2部 EpiSensAと他の試験法に併用に関する考え方と判断

(2025年4月23日 14:45〜16:30)

 花王 株式会社 にて開発された皮膚感作性試験代替法EpiSensAが2024年6月に、経済協力開発機構 (OECD) テストガイドライン (TG) 442Dの中に収載された。この試験法を初めとするTG442C〜TG442Eに収載されている他のin chemicoまたはin vitro皮膚感作性試験をガイドライン (GL) 497“皮膚感作性デファインド アプローチ”に加えるべく、OECD専門家グループの中で議論が進んできた。本講演では、この現状をお話しするとともに、試験法選択と評価の判断についてお話したい。  一方、EpiSensAはJ-TEC 株式会社 製の表皮モデルLabCyte EPI-MODELのみを用いてバリデーションがなされ、EpiSensAとしては、このモデルしか利用できない。現在、他の表皮モデルでも評価できるよう、MatTek社製のEpiDermを用いたバリデーションがEpiSensAの性能標準に準じて実施されている。この状況についてもお話する予定である。

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