化粧品設計開発のためのレオロジーの基礎知識と実践的評価手法

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本セミナーでは、レオロジーの基礎知識の解説に加えて、特に化粧品開発において課題にすることが多いと思われる分散系のレオロジー (安定性、外観、可用性など) 、サイコレオロジー (触感、使用感、質感) に関して基礎から解説いたします。
また、レオロジー活用の勘所となるような知識・事柄についても、実例に基づいて説明いたします。

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化粧品・香粧品製剤のレオロジー特性は、製剤の組成・設計、製造プロセスにより、また保存条件等によっても、変化します。レオロジー特性は製品の感触、質感、ユーザビリティーを左右しますので、レオロジー特性を適切に計測、把握することは、感触やユーザビリティーの設計・調整の際には有用となるはずです。  しかし、例えば、多少とも計測はしてみたが、分散系のレオロジーは解釈ができない、サイコレオロジーは当てにならない、などの理由から諦め、そのままにしていることもあるかもしれません。実際、開発に必要となる評価の手法・考え方と、教科書的なレオロジーの知識との間には、多少のギャップがあります。  本セミナーでは、レオロジーの基礎知識の解説に加えて、特に化粧品開発において課題にすることが多いと思われる、分散系のレオロジー (安定性、外観、可用性など) 、サイコレオロジー (触感、使用感、質感) に関して、そこでのレオロジー活用の勘所となるような知識・事柄についても、実例に基づいて説明します。

  1. はじめに
    1. 製品開発の現場でのレオロジー的課題とは
  2. 粘弾性モデルとレオロジー
    1. レオロジー測定の基本
    2. 粘弾性体のモデルとレオロジー特性
      • 緩和弾性率と粘弾性体のモデル
      • 定常流急発進と粘弾性体のモデル
      • 動的粘弾性と粘弾性体のモデル
    3. ラメラ基剤のレオロジーとラメラ構造の関係
      • 化粧品基剤とレオロジー
      • ラメラ基剤の構造と剪断下における変化
      • ラメラ基剤の構造変化の動的粘弾性からの予測
      • ラメラ基剤の構造の緩和弾性率からの推定
  3. 分散系のレオロジー
    1. 分散系レオロジーの分かりにくさ:非単調性
    2. 分散系レオロジーの基礎
      • チキソトロピーと粘度変化の方向性
      • リキッドファンデーションの (正の) チキソトロピー
      • (正の) チキソトロピーとそのモデル
    3. 凝集構造のモデル
      • リキッドファンデーションにおける負のチキソトロピー
      • 負のチキソトロピーとそのモデル
      • ステップシェアレート試験とステップストレイン試験
      • 分散系のパーコレーションモデル
      • 分散系のフロックモデルとネットワークモデル
    4. 正負のチキソトロピーと正負のレオペキシー
      • 分散系レオロジーの非単調性の理由:正負チキソトロピーの同時発現
      • クラスターダイレーションのイメージ
      • 分散系レオロジーにおけるフロックモデルの展開
      • 構造の解明と検証は続く
  4. サイコレオロジー
    1. 化粧品・スキンケア製品の感触における「べたつき」の重要性
      • サイコレオロジーに期待されること
      • 20世紀におけるサイコレオロジー:残された課題
    2. サイコレオロジーの基本
      • サイコレオロジーと因果関係
      • 擬似相関と擬似サイコレオロジー
      • サイコレオロジーの要件
    3. べたつきの定量評価
      • べたつき性の計測手法
      • ファンデーションのべたつき性の定量評価
      • 化粧水のべたつきの定量評価
      • 化粧水のべたつきと肌上の電解質の影響の評価
      • 乳液のべたつきの定量評価
      • 化粧水と乳液におけるべたつきタイミングの違いとは
    4. 泡のクリーミーさの定量化
      • 泡粘度の計測手法
      • 求める密度の泡を作成する手順
      • 泡立て試験と泡密度測定
      • 泡の作成と泡粘度測定
      • 泡粘度と泡のクリーミーさの関係
    5. 泡の触感と質感の間の関係性
    6. 今後の展望
      • サイコレオロジーとサイコトライボロジー
      • 肌の上のより広範な物理現象と感触の因果構造の解析へ

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