化粧品・香粧品製剤のレオロジー特性は、製剤の組成・設計、製造プロセスにより、また保存条件等によっても、変化します。レオロジー特性は製品の感触、質感、ユーザビリティーを左右しますので、レオロジー特性を適切に計測、把握することは、感触やユーザビリティーの設計・調整の際には有用となるはずです。
しかし、例えば、多少とも計測はしてみたが、分散系のレオロジーは解釈ができない、サイコレオロジーは当てにならない、などの理由から諦め、そのままにしていることもあるかもしれません。実際、開発に必要となる評価の手法・考え方と、教科書的なレオロジーの知識との間には、多少のギャップがあります。
本セミナーでは、レオロジーの基礎知識の解説に加えて、特に化粧品開発において課題にすることが多いと思われる、分散系のレオロジー (安定性、外観、可用性など) 、サイコレオロジー (触感、使用感、質感) に関して、そこでのレオロジー活用の勘所となるような知識・事柄についても、実例に基づいて説明します。
- はじめに
- 製品開発の現場でのレオロジー的課題とは
- 粘弾性モデルとレオロジー
- レオロジー測定の基本
- 粘弾性体のモデルとレオロジー特性
- 緩和弾性率と粘弾性体のモデル
- 定常流急発進と粘弾性体のモデル
- 動的粘弾性と粘弾性体のモデル
- ラメラ基剤のレオロジーとラメラ構造の関係
- 化粧品基剤とレオロジー
- ラメラ基剤の構造と剪断下における変化
- ラメラ基剤の構造変化の動的粘弾性からの予測
- ラメラ基剤の構造の緩和弾性率からの推定
- 分散系のレオロジー
- 分散系レオロジーの分かりにくさ:非単調性
- 分散系レオロジーの基礎
- チキソトロピーと粘度変化の方向性
- リキッドファンデーションの (正の) チキソトロピー
- (正の) チキソトロピーとそのモデル
- 凝集構造のモデル
- リキッドファンデーションにおける負のチキソトロピー
- 負のチキソトロピーとそのモデル
- ステップシェアレート試験とステップストレイン試験
- 分散系のパーコレーションモデル
- 分散系のフロックモデルとネットワークモデル
- 正負のチキソトロピーと正負のレオペキシー
- 分散系レオロジーの非単調性の理由:正負チキソトロピーの同時発現
- クラスターダイレーションのイメージ
- 分散系レオロジーにおけるフロックモデルの展開
- 構造の解明と検証は続く
- サイコレオロジー
- 化粧品・スキンケア製品の感触における「べたつき」の重要性
- サイコレオロジーに期待されること
- 20世紀におけるサイコレオロジー:残された課題
- サイコレオロジーの基本
- サイコレオロジーと因果関係
- 擬似相関と擬似サイコレオロジー
- サイコレオロジーの要件
- べたつきの定量評価
- べたつき性の計測手法
- ファンデーションのべたつき性の定量評価
- 化粧水のべたつきの定量評価
- 化粧水のべたつきと肌上の電解質の影響の評価
- 乳液のべたつきの定量評価
- 化粧水と乳液におけるべたつきタイミングの違いとは
- 泡のクリーミーさの定量化
- 泡粘度の計測手法
- 求める密度の泡を作成する手順
- 泡立て試験と泡密度測定
- 泡の作成と泡粘度測定
- 泡粘度と泡のクリーミーさの関係
- 泡の触感と質感の間の関係性
- 今後の展望
- サイコレオロジーとサイコトライボロジー
- 肌の上のより広範な物理現象と感触の因果構造の解析へ
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