(2012年9月26日 10:30〜12:00)
現代の自動車においては、使用時のCO2発生量の削減は必須の課題であり、開発においてさまざまな取り組みがなされている。中でも走行エネルギー削減のために、パワートレインの高効率化と脱石油燃料化、そして、車体の軽量化は重要な開発課題である。 一方、自動車室内に求められる快適性は年々高いものになっている。これまでは、空調にはエンジンの動力でコンプレッサーを駆動し、暖房にはエンジンを冷却した温水を用いてきたが、エンジンを始めとするパワートレインの高効率化に伴い、空調に使用される動力の割合が走行用動力に対し相対的に大きくなり、また、パワートレインから発生する排熱も効率向上に伴い大幅に減少し、暖房に必要な熱量が得られなくなる傾向が見られる。 さらに、電気自動車では全てのエネルギーが電池から供給されているため、快適性確保のために電力が消費され、走行可能距離が犠牲となることになる。 BMWでは次世代自動車の開発にあたっては上記問題解決を念頭に置いて取り組んでいる。これらの取り組みの一端を紹介する。
(2012年9月26日 12:45〜14:15)
自動車用の窓ガラスは、単なる透明部材としてのみならず、さまざまな機能を併せ持つ高機能性部材として進化している。その1つである遮熱ガラスは、エアコン負荷低減によるEVの航続距離向上やガソリン車のCO2排出量低減を実現するアイテムとして、特に注目を集めている。 本発表では、自動車用窓ガラスの基礎・求められる特性から、遮熱ガラスの種類と性能、技術動向を解説する。さらに、その他の自動車用の機能性ガラス (遮音ガラス、HUD、撥水ガラスなど) についても解説する。
(2012年9月26日 14:30〜16:00)
自動車グレージングや住宅窓への機能化技術として注目される日射遮蔽技術を紹介する。フィルムやシートへの日射遮蔽コーティングを中心に、ハードコート剤への機能化粒子剤の分散技術や実際の効果や評価方法などにも言及し事例を交える。また、紫外線領域の遮蔽性 (UVカット) について機能や効果の紹介も行う。