RFIDタグは開発が始まってから50年以上経過し、HF帯からUHF帯、ミリ波帯に至るまで用途が拡がっています。
RFIDタグは使用する周波数に従って、近距離と遠距離の通信に分かれ、動作の仕組みも異なります。省エネや大記憶容量といったタグICの差別化も進み、金属や液体に強いタグ、人体に装着するタグなど、次世代の開発が進んでいます。RFIDの要はいうまでもなくアンテナですが、実装条件がさまざまで、画一的な設計方法というものは存在していません。
本セミナーでは、1980年代からさまざまなRFIDタグ用アンテナの設計に携わった経験をもとに、アンテナの基礎を理解し、用途に応じた具体的な設計手順を学びます。
- アンテナの種類
- アンテナの分類
- アンテナのまわりの電界
- アンテナのまわりの磁界
- RFIDアンテナの事例 (周波数による違い) へ
- 微小コイルの設計
- パッチアンテナの設計
- 900MHz帯用タグアンテナ
- ミリ波帯RFIDタグアンテナ
- 遠方界アンテナ設計の実際
- アンテナ寸法の決定
- 入力インピーダンスを求める
- シミュレーションによるマッチングの設計
- IC の入力インピーダンスに合わせる設計
- リーダ/ライタ用の円偏波アンテナ
- 通信距離を伸ばすためのポイント
- 近傍界アンテナ設計の実際
- ボタンタグ・アンテナの解析
- ボタンタグのコイル設計
- アンテナの特性を評価する
- 利得とは
- 放射効率とは
- 帯域幅とは
- 総合的な評価のポイント
- RFIDアンテナの試作から実測まで
- アンテナ試作の手順
- 試作タグの測定方法
- ネットワークアナライザ用プローブ