「モノマテリアル包装」の動き、バリア向上などの物性向上、企業採用・海外規制などの展望

第1部 海外の包装材料の市場動向 (モノマテリアル化や 紙化の新規事例を含む) 、包装廃棄物の規制動向

(2025年3月7日 9:50〜11:00)

　EUの包装・包装廃棄物規則 (PPWR) や米国の拡大生産者責任規則 (EPR) など包装廃棄物の法規制の2030年本格施行に向け、2025年から世界の消費財企業や包装企業 、素材メーカーや廃棄物管理企業の動きが活発になることが予測される。日本の包装産業がなすべきことを考える。

1. EUのPPWRが包装に求めること
   1. PPWRの背景と概要
   2. 包装企業、輸入業者に科せられる義務
   3. PPWRに適合する循環型包装の開発状況
2. 米国のEPRが包装に求めること
   1. 各州のEPR法案施行の動き
   2. トランプ新政権の包装規制に対するリアクションを考える
3. 国連の国際プラスチック条約に対する世界の動き
   1. 積極派と慎重派の駆け引き
   2. 次のステップ
4. 海外で活発化するモノマテリアル包装と紙パック化
   1. 新たなモノマテリアル包装:海外の事例
   2. 紙パック化の動き
5. 海外の包装素材メーカーの動向
   1. 化学メーカーの動向
   2. 紙・パルプメーカーの動向
• 質疑応答

第2部 サステナブルパッケージを志向したガスバリア性接着剤の開発とモノマテリアル材料への展開

(2025年3月7日 11:10〜11:50)

　モノマテリアル包材の基礎とその課題について、また弊社製品であるガスバリア性接着剤「マクシーブ」によるモノマテリアル包材のハイバリア化についてご紹介する。

1. 食品包装関連製品 紹介
2. ガスバリア性接着剤 「マクシーブ」 とは
   1. 基本コンセプト
   2. 期待用途
   3. ラミネートフィルムの性能
   4. 透明蒸着フィルムとの組み合わせ
3. 環境配慮型パッケージへのマクシーブの適用
   1. モノマテリアル包材とその課題
   2. 蒸着フィルムを用いた モノマテリアル包材
   3. ハイバリア化のメカニズム
   4. コート剤としての適用
   5. 成形容器への適用
• 質疑応答

第3部 粘着ラベルのサスティナブル対応 〜同質同素材ラベル「カイナス」シリーズについて〜

(2025年3月7日 12:30〜13:20)

　本講演では表示ラベルとして使用される粘着ラベルの基本的な構造、種類について概説したのち、 リンテックの環境配慮ラベルについて説明する。 特に、リサイクル工程の効率化に寄与する同質同素材ラベル「カイナス」シリーズの 特徴、採用例、さらには新製品について解説する。

1. 粘着ラベルについて
   1. 一般的な構造
   2. 粘着と接着の違い
   3. 基材の種類
   4. 粘着剤の種類
   5. 粘着ラベルの選び方
2. 環境配慮型ラベルについて
   1. 6つのキーワード
   2. 各製品群の概要説明
   3. 使用用途の紹介
3. カイナスシリーズについて
   1. なぜ同質同素材が必要なのか
   2. ラインナップの説明
   3. 使用用途の紹介
   4. 新製品「MMP」の解説
   5. 最新の開発状況の紹介
• 質疑応答

第4部 酸素透過率測定とガス透過率測定によるバリア性評価

(2025年3月7日 13:30〜14:20)

　フィルムの性能評価において重要な役割を占める試験として、バリア性評価試験が御座います。本ウェビナーでは同試験について、原理などの基礎的な内容から等圧法・差圧法そして、ガス種類による測定法の違いなどを包括的にご案内いたします。

1. 会社紹介
   1. 三洋貿易
   2. グローバルフィルム試験機メーカー Labthink社
   3. Labthink社 試験機ラインナップ
2. バリア性評価とは
   1. 概要
   2. バリア性評価が必要となる業界
3. 酸素透過率測定装置 (等圧法) の仕組みと紹介
   1. 等圧法とは
   2. 等圧法試験機の機構
   3. 製品ラインナップ
4. ガス透過率測定装置 (差圧法) の仕組みと紹介
   1. 差圧法とは
   2. 代表的な規格
   3. 製品ラインナップ
5. 水蒸気透過率測定装置
   1. 水蒸気透過率測定装置
   2. 赤外線センサー法とカップ法について
   3. 製品ラインナップ
• 質疑応答

第5部 フィルムのガス透過試験、水蒸気透過試験などについて

(2025年3月7日 14:30〜15:20)

　気体分子 (水の場合は水蒸気) などの低分子は、材料の細孔や分子の隙間を通って移動していくことがあります。この現象をガス透過と呼び、フィルム試料の透過性を測定する方法がJIS規格等に規定されています。しかし、様々な測定法があり、どれを選べばよいか難しく感じるかもしれません。 　本テーマでは、ガス透過/水蒸気透過の原理、各種測定法の概要や特徴について解説いたします。また、実際の測定例や応用例を示しながら、測定のポイント等について解説します。

1. 概要
2. 測定機構、規格
   1. 測定機構について
   2. 等圧法・差圧法の特徴
   3. 水蒸気透過規格と代表的な装置
   4. ガス透過規格と代表的な装置
3. 測定装置の選択
   1. 測定試料について
   2. 測定装置の選択の仕方
4. 測定手順
5. 評価事例の紹介
   1. 拡散係数の評価
   2. 揮発性物質の透過試験
• 質疑応答

第6部 包装材料のサステナブルな取り組みについて – モノマテリアルなど -

(2025年3月7日 15:30〜16:20)

　地球規模での環境変化やグローバル化が、人々の生活や企業活動に大きな変化をもたらしている。そのような中、TOPPANは地球環境課題の解決に貢献する当社の最先端のパッケージやサービスの幅広いラインアップを、TOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS ® 」のもとで解説する。

1. TOPPAN事業のご紹介
   1. TOPPANのあゆみ
   2. TOPPANの事業分野
   3. TOPPANが目指す姿
2. 今パッケージに求められること
   1. SDGs認知率と企業が取り組むことの影響
   2. 国内外の環境関連指針や政策
   3. 環境動向
3. 「SMARTS ® 」 のご紹介から包材への展開方法
   1. 「SMARTS ® 」 について
   2. GL FILM
   3. モノマテリアル包材について
• 質疑応答

第7部 食品メーカーから見たプラスチック資源循環型社会と容器包装の課題

(2025年3月7日 16:30〜17:10)

　食品メーカーの視点から、グローバルおよび国内におけるプラスチック規制の動向を踏まえ、容器包装プラスチックが抱える課題を解説します。また、味の素グループの「プラスチック廃棄物ゼロ化」の取り組みや、CLOMA※の資源循環型社会実現に向けた活動について、具体的な事例を交えながら解説します。これを通じて、循環型社会構築への課題と可能性を考察します。

※CLOMA (Japan Clean Ocean Material Alliance) :
企業や団体が協力して、プラスチック資源の循環利用を推進し、海洋プラスチック問題の解決を目指す日本のアライアンス。

1. プラスチック廃棄物の課題
2. プラスチック廃棄物をめぐる国内外の動向
3. 味の素グループ「プラスチック廃棄物ゼロ化」の取組み
4. CLOMAの資源循環型社会に向けた取組み
5. 今後の展望
• 質疑応答