本セミナーでは、再生医療用足場材料について取り上げ、国内外の技術動向や市場の現状、特許取得状況など最新動向、氷の微粒子による多孔質構造制御、生体吸収性合成高分子と天然高分子との複合化、自家足場材料、三次元パターン化多孔質足場材料など 最近の技術進歩を分かりやすく解説いたします。
(2025年3月14日 10:00〜12:00)
再生医療において、足場材料は細胞を三次元的に分布させ、特定の形状を賦与しつつ、再生のためのスペースを提供するための支持体として重要な役割を果たしている。また、足場材料は、細胞の接着、増殖から基質産生へ向かうように細胞の分化を制御できること、高い生体親和性、機械強度など、実に様々な性質が要求される。加えて、理想的な組織再生を行うためには、増殖した細胞と産生された細胞外マトリックスが組織化し、新しい生体組織が形成される段階で多孔質材料は新しい組織に置換されることが望ましい。 本講演では、再生医療のための足場材料の研究開発の最近の進歩と今後の展開について紹介する。特に、氷の微粒子による足場材料の多孔質構造の制御や生体吸収性合成高分子と天然高分子との複合化、自家足場材料、三次元パターン化多孔質足場材料などの例を挙げながら、再生医療に相応しい足場材料およびその製造方法について述べる。
(2025年3月14日 12:45〜14:45)
ライフサイエンスビジネス分野における再生医療に関係する技術の発展は目覚ましいものがある。一方で、再生医療産業は他産業に対しては閉じた分野であり、外の世界からは再生医療技術の実態、技術や市場のトレンド、材料ニーズ、将来の発展性や異業種技術との接点が極めて見えにくいことも事実である。 一方、我が国は古くから素材産業に強みを持っており、さまざまな素材がヘルスケア分野に応用されている歴史がある。そこで、素材の視点で再生医療分野を眺めると、素材技術を活かす再生医療技術分野は足場領域になる。 本セミナーは再生医療分野に参入を企画している新規事業開発、研究企画視点で、以下の項目について解説を加える。すなわち、再生医療の足場材の重要性や種類、最新技術の抜粋、市場動向や市場情報、さらには業界団体、KOLなどの情報、並びに参入戦略立案プロセスや参入時に必要な規制事項の概要等、市場参入戦略立案に必要な各項目を平易に解説する。
(2025年3月14日 15:00〜17:00)
再生医療推進法が制定されて以来、再生医療等製品の製造を他社に委託することが可能になりました。近年、再生医療に用いられる細胞を製造する上で重要な足場材料に関連する技術開発が盛んに行われており、再生医療市場の拡大に伴ってその足場材料の役割が非常に高まっています。本講演では、足場材料特許の国内外での状況を概観するとともに、特許出願から分析できる近年のトレンドについて包括的に解説します。 まず、足場材料開発の歴史を踏まえ、足場材料の種類や構造に着目した出願動向分析を行います。足場材料に求められる様々な特性に関連した特許についても解説します。また近年、3Dバイオプリンティングやナノテクノロジーの応用、バイオマテリアルそのものの進化、生体活性分子による機能性付与といった観点から数多くの革新的な技術開発が行われており、これらの出願動向分析による技術トレンドの紹介も行います。各項目の主要特許については深掘りして解説します。 さらに、参加頂いた皆様が今後特許戦略を構築する上でのポイントとなる事項や、具体的なビジネスを行う上で望ましい特許出願についても考察します。
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