研究開発の見える化によるR&Dテーマの推進と進捗管理のポイント

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第1部 研究開発の見える化によるR&Dテーマの推進と進捗管理のポイント

(2025年3月5日 10:00〜11:30)

 研究開発には進捗に応じたいくつかのステージがあり、そのステージごとに検討すべき項目がある。各ステージでやるべきことを予め意識し、前もって準備も進めることで、効率的な研究開発を進めることができる。  この講演では、研究開発を一から開始して事業化を目指す時に、各ステージでの検討すべき項目を実例も挙げながら詳細に説明する。研究開発全体の流れをよく理解することで事業化の成功確率を高めることができる。また、研究推進するに当たって、見える化を意識した研究開発の推進の日々のやり方、管理方法、更には研究開発テーマの発掘についても述べる。

  1. 研究開発の進め方の概要
  2. 研究開発の各ステージとその内容
    1. 基礎ステージ
    2. 開発ステージ
    3. 事業化ステージ
    4. 事業化
  3. 研究開発のステージごとに進めるべき検討項目
  4. 研究開発のステージごとの適正人材
  5. 研究開発のステージごとの知財戦略
  6. 研究開発のテーマの発掘について

第2部 技術から事業へ:R&Dテーマを成功に導く4つの見える化フレームワーク

(2025年3月5日 12:15〜13:45)

 「技術はあるが事業化が難しい」この課題を解決するには、R&Dテーマの進捗と価値を可視化し、探索的・戦略的視点で正しい意思決定を行うことが重要です。本講演では仮想の次世代医療機器の事例を用い、R&Dを成功に導く4つの見える化フレームワーク (STAR法、DM法、ニュースコア法、TIG法) を実践的に解説します。これらの手法がどの段階でどのように機能するのかを示し、業務への応用を支援したいと思います。

  1. 見える化の重要性
  2. 仮想次世代医療機器開発のストーリーについて
  3. STAR法でテーマの方向性を明確化する
    1. STAR法とは
    2. 課題の明確化、解決策の探索と応用可能性の検討
  4. DM法で選択肢を比較し意思決定する
    1. DM法とは
    2. 選択肢と評価基準を示し、評価・選定する
  5. ニュースコア法で価値を多面的に評価する
    1. ニュースコア法とは
    2. 技術、競争力、社会的影響の3軸で評価する
  6. 事業戦略マップ法で技術を事業戦略に結びつける
    1. 事業戦略マップ法とは
    2. 市場展開を検討する
  7. まとめ

第3部 ムラテックにおけるR&Dテーマの進捗度評価と見える化のポイント

(2025年3月5日 14:00〜15:30)

 R&Dテーマの進捗評価や見える化する事はとても難しく、それを実施するには前提条件としてR&Dテーマの出口戦略を開発スタート時に議論することが非常に重要です。出口戦略を議論するにはロードマップに基づいたテーマ提案が必須であり、そのテーマを「夢を語り、どのお客様がどのように喜ぶか」を企画で語る必要があります。ムラテックではストーリー性のある企画書を用いて出口戦略を明確化した上で開発を始め、ステージゲートを用いてプロジェクト推進を行っています。  今回は「全社開発マネジメント」の全体像をご説明し、成功失敗の事例を踏まえた上で「R&Dテーマの進捗度評価や見える化」の取組をご紹介いたします。また、複数の出口をシナリオプランを使って考え、それをロードマップに展開する試みについてもご紹介します。

  1. ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
    1. ムラテックの紹介
    2. 全社横断的な開発体制の構築
  2. 全社開発マネジメントの構図
    1. ロードマップを核とした開発連携とプラットフォーム技術戦略
    2. ステージゲートを活用したカオスのマネジメント
  3. 出口を見据えたR&Dテーマ進捗度評価と見える化
    1. ストーリー性のある開発企画
    2. ステージゲート運用とテーマ進捗度の見える化
  4. シナリオプランとロードマップへの展開
    1. シナリオプランとは・・
    2. シナリオプランの活用事例

第4部 研究開発テーマに適した人材配置を行うための人材特長の可視化ポイント

(2025年3月5日 15:45〜17:15)

 航空電子は創業以来、開拓・創造・実践の理念のもと、コネクタやセンサなどの電子部品や、それらを搭載した産業機器の製造を事業展開している。新事業領域の探索と開拓を担う研究開発部門では、自らが変化の源泉となるべく中長期的な技術戦略を掲げており、担当者には戦略立案の構想力を高めるために、技術と社会の両面でトレンド感覚を養ってもらうことと、自身の技術専門性への愛着とその磨き上げに没頭することをお願いしている。  本講演では、この発想に至った背景を日本人気質や日本人に適した組織形態などと照らし合わせながら考察してみたい。

  1. はじめに
    1. 産業イノベーションの変化点に潜む背景の深堀
    2. 2000年以降の社会変化の裏側に潜む日本人気質と日本型経営の理解
    3. 2000年以降の競争力を後押しした日本人気質と日本型経営の理解
  2. 研究開発テーマの定め方 (事例紹介) と人格的成長の理解
    1. 技術編集型の研究開発テーマ
    2. エンゲージメント型の研究開発テーマ
    3. 教養教育に基づく哲学感の涵養 (道徳的体系の獲得)
    4. 自己分析と「イキガイ」の追求 (技術的信用の獲得)
  3. 研究開発テーマの進展に必要となる素養の理解
    1. 事業性調査段階の研究開発テーマ
    2. 事業化企画段階の研究開発テーマ
    3. 既存事業部と連携段階にある研究開発テーマ
    4. モノづくり技術向上に寄与する研究開発テーマ
  4. おわりに
    1. 製品・市場・産業・経済・政治の成長曲線
    2. 研究開発:次代のソーシャルリアリティ創出への貢献
    3. 「選択と集中」から「包括と分散」というマインドセット

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