第1部 環境調和型変圧器の開発事例と国内外の技術・規格動向
(2012年10月24日 11:00〜12:20)
全世界的に地球環境保全が急務となっている中、社会インフラとして不可欠な電気機器においても石油や天然ガス等の消費を低減し、CO2排出を抑制することが強く望まれている。
変圧器はエネルギー損失が少なく、高い効率を有する電気機器であるが、さらに新しい材料を適用した環境調和型変圧器の開発事例などについて規格動向を含めて紹介する。
- 最近の変圧器を取り巻く環境と技術課題
- 変圧器のライフサイクルと技術課題
- 絶縁材料の技術課題
- 新しい電気絶縁油の特徴
- 電気絶縁油の種類とその特性
- 変圧器への適用状況
- 新しい材料の開発・適用事例
- トップランナー変圧器
- 高温電気絶縁材料
第2部 環境対応型エステル系電気絶縁油の技術動向とパーム・ヤシ脂肪酸エステルの特性について
(2012年10月24日 13:00〜14:00)
近年、重電分野においても環境面への配慮が必要となっており、変圧器などに使用される電気絶縁油においては、生分解性に優れるエステル系絶縁油の開発が活発化している。なかでも、パーム・ヤシ脂肪酸エステルはパーム・ヤシの特長を生かした優れた環境特性と電気化学的特性に基づき、鉱油の代替絶縁油として変圧器への適用技術開発に成功し実用化されている。
国内外のエステル系絶縁油の技術動向を背景に、パーム・ヤシ脂肪酸エステルの絶縁油としての開発事例とその特長について紹介する。
- 国内外のエステル系電気絶縁油の技術動向
- エステル系絶縁油の分類と特徴
- 学会・規格関連の活動状況
- パーム・ヤシ脂肪酸エステルの開発経緯
- パーム・ヤシ油について
- 絶縁油としての化学構造制御について
- パーム・ヤシ脂肪酸エステルの絶縁油としての特長
- 環境特性と環境メリットの提案事例
- 電気化学的特性について (絶縁性能、粘度特性、酸化安定性等)
- 変圧器適用検証について
第3部 菜種油の電気絶縁油としての技術動向と変圧器のアセットマネジメント
(2012年10月24日 14:10〜15:10)
環境対応型絶縁油として海外では既に天然エステル、合成エステルが使用されているが、日本国内では適用例は限られている。
海外の品質規格、保守管理指針、異常診断手法と難燃性、絶縁紙の強制劣化、試験結果について紹介する。
- 国内外における環境調和型絶縁油の開発動向
- 国内外における電気絶縁油の品質規格動向
- 鉱油系絶縁油の品質規格
- 環境調和型絶縁油の品質規格
- 国内外における電気絶縁油のメンテナンスガイド
- 鉱油系絶縁油の保守指針
- 環境調和型絶縁油の保守指針
- 変圧器のアセットマネジメント
- 難燃性評価
- 変圧器絶縁紙の劣化評価
- 電気絶縁油試験による保守
- 油中ガス分析による異常診断
- まとめ
第4部 植物油入変圧器の開発について
(2012年10月24日 15:20〜16:20)
- 植物油入変圧器の特徴
- 植物油入変圧器の納入実績
- 鉱油入と植物油入変圧器の保守管理の相違