2015年の日本での金属腐食への対策費は約6.5兆円と防衛費の5兆円より多い。腐食対策費の内約58%が塗装であり圧倒的に多く、続いて約27%がめっき等の金属被覆、約8%が耐食材料に投じられている。塗装はただ塗るだけで腐食原因物質を遮断し防食の効果があると間違って信じられていることが多い。そのため思わぬ塗装のトラブルに巻き込まれて、さらに経済的損失を招いている。
本セミナーでは、金属の防食の観点から塗装の果たす役割と限界について、塗装劣化とメカニズムから説明し理解して貰う。さらに使用環境でコストパフォーマンスが最適な塗装設計ができるように、塗装材料を選定する上で役立つ耐候性試験、接着耐久性試験 (温度勾配試験) などの評価試験方法、塗装トラブルと対策の実例、塗膜の調査解析方法について説明し、防食に関係するエンジニア等が塗装に関する技術を習得し、業務に役立てて貰う。
- 塗装劣化とメカニズム
- 塗膜欠陥部の腐食と接着劣化機構
- 塗膜健全部の接着劣化機構
- 塗膜表面部の紫外線劣化機構
- 塗膜の酸化劣化機構
- 塗膜の環境応力亀裂機構
- 塗膜のクリープ劣化機構
- 塗装の果たす役割と限界
- 防食性能
- 絶縁性能
- 装飾性能 (美観性)
- その他性能
- 塗装適用例とトラブル対策
- 自動車・車両・船舶分野
- 機械分野
- 電気・電子機器分野
- 建築分野
- 土木分野
- その他
- 塗装設計
- 塗装材料
- 表面処理方法
- 塗装方法
- スプレー
- 刷毛・ローラー
- 電着
- 静電粉体
- 流動浸漬
- ダイ式 等
- 塗装評価試験
- 密着性試験
- 碁盤目試験
- 垂直引張強度試験
- 90度剥離強度試験等
- 耐食性試験
- 耐熱性試験
- 促進耐候性試験
- サンシャイン試験
- キセノン試験
- メタルハライド試験等
- 接着耐久性試験
- 環境応力亀裂抵抗性試験
- クリープ試験、針入度試験
- その他
- 色差
- 光沢度
- 絶縁抵抗性試験
- 摩耗試験
- 衝撃試験等i
- 塗装調査・解析方法
- 塗膜断面観察、表面観察
- 塗膜分析
- FTIR
- X線回折
- SEM-EDX
- DSC
- TMA等
- 塗膜解析
- 電気化学測定 (塗膜下腐食)
- 報告まとめ
複数名同時申込割引について
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
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- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
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テキスト送付に係る配送料
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- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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