ペロブスカイト太陽電池の製造技術と軽量モジュールの社会実装に向けた課題

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本セミナーでは、低コスト・軽量・フレキシブル等の特長を有し、次世代太陽電池として期待されているペロブスカイト太陽電池について取り上げ、結晶層の製膜方法と緻密・平坦化技術、欠陥を減らす製膜法、高効率化のための構造と構造を改良する新技術、耐久性の改善、軽量フレキシブル素子の開発、ガラス型と軽量プラスチック型の用途開発の違い、日本における商品化の望ましい方向、使用済みペロブスカイトからの鉛の回収方法と企業戦略など、社会実装に向けた技術とその最新動向について解説いたします。

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プログラム

ペロブスカイト材料を用いる光電変換素子のエネルギー変換効率は、単結晶Si太陽電池を超える26.7%、Siとのタンデムセルでは35%近くに達している。溶液塗布 (印刷法) を使った低コスト生産によって軽量でフレキシブルな大面積素子の製作が可能となる。産業用途は太陽光発電用のみならず屋内IoT機器用の光発電素子への実装も始まり、屋内照明に対する効率は34%と極めて高い。  本セミナーでは、大面積モジュールの屋外実証試験も活発化しているなか、産業実用化の優位性を用途拡大とコストの点からも紹介しながら、生産技術の課題と鉛の回収のインフラを整える方法についても解説する。

  1. ペロブスカイト半導体の特徴と太陽電池の様々な構造
    1. 有機無機ハロゲン化ペロブスカイト結晶とその薄膜の光物性
    2. セル構造と発電の基本原理
  2. ペロブスカイト結晶層の製膜方法
    1. 溶液塗布による薄膜形成法
    2. 結晶層を緻密・平坦化、欠陥を減らす製膜法
  3. 太陽電池の構造改良の新しい技術
    1. 高効率化につなげるための結晶膜の構造とは
    2. 粒子の界面 (grain boundary) がもたらす不効率化の抑制
    3. 電荷輸送層を無くした自己組織化膜 (SAM) を使うセル構造
  4. 屋内IoTへの応用に向けた軽量フレキシブル素子の開発
    1. プラスチック基板を用いる成膜に求められる特殊技術
    2. 大面積の軽量フィルム型モジュールの開発
  5. ペロブスカイト材料の耐久性の改善
    1. 耐熱性向上のためのオール無機ペロブスカイト組成
    2. 正孔輸送材料とその界面のパッシベーション
  6. 環境安全性の確保に向けた対策
    1. 鉛を用いないペロブスカイトの合成と高効率化
    2. 使用済みペロブスカイトから鉛を回収する方法と企業ビジネスについて
  7. 今後の課題と市場規模の可能性

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