第1部 ミリ波・テラヘルツ通信のエリア拡大に向けたメタサーフェス反射板の開発とそれを支える材料・デバイス高精度計測技術
(2025年1月29日 10:30〜12:00)
100GHz超のミリ波・テラヘルツ帯を利用する次世代無線通信のポスト5G/6Gでは、反射方向を自在に設定できるメタサーフェス反射板による通信エリア拡大が有望視されている。その開発にあたっては、高精度の設計に必須となる材料計測技術やデバイス評価のためのアンテナ計測技術の、ミリ波・テラヘルツ帯での確立が不可欠である。
本講演では、誘電率・導電率計測技術や反射板評価技術の研究開発を紹介し、それら独自の高精度計測技術を活用した6G用メタサーフェス反射板の研究開発を紹介する。
- はじめに
- 5G/6G通信のエリア拡大とメタサーフェス反射板
- メタサーフェスの高信頼設計のための材料評価技術
- 平衡型円板共振器法 (BCDR法)
- 複素誘電率測定
- 導電率測定
- 6G用メタサーフェス反射板の開発事例紹介
- 140 GHz帯静的メタサーフェス反射板
- 140 GHz帯動的メタサーフェス反射板
- 220/293 GHzデュアルバンドメタサーフェス反射板
- メタサーフェス反射板精密評価装置
- まとめ
第2部 ミリ波制御デバイス用液晶材料の開発とアクティブ反射板への応用
(2025年1月29日 13:00〜14:00)
液晶材料の利用と言うと液晶ディスプレイが考えられますが、次世代通信などにおいて注目されるミリ波、そのアクティブ反射板においてどのように液晶材料が利用されるのか?また必要とされる電気特性、材料設計の考え方について解説します。
- 電磁波 (ミリ波) 反射板
- 反射板の種類
- パッシブ反射板
- アクティブ反射板
- 反射板に使用される材料
- 液晶材料
- 表示器としての液晶材料の利用
- 高周波ディバイス (位相器) としての液晶材料の利用
- 位相制御
- 液晶を用いたアクティブ反射板の動作原理
- 高周波における液晶材料の物性
- ミリ波制御用デバイスのための液晶材料の分子設計
- 比誘電率向上のための分子設計
- tanδ低減のための分子設計
- 高周波特性評価方法
- まとめおよび今後の課題
第3部 メタマテリアル電波散乱シートによる反射波の制御と不感地帯への誘導
(2025年1月29日 14:10〜15:40)
講演では、5G/B5Gの無線通信における不感地帯の問題を解決する技術のひとつである、メタマテリアルを用いた電波伝搬制御技術について解説する。また、講演では、5G/B5Gの基本的な概要や問題を解決するための具体的な課題や展望について紹介する。
- 5G/B5Gの無線通信における不感地帯が生じる問題点
- 不感地帯での通信を確保するための解決方法
- メタマテリアル電波散乱シートの開発について
- メタマテリアル電波散乱シートと構造
- 設計方法及び特性
- 不感地帯の低減効果
- 透明メタサーフェス反射板の開発について
- 透明メタサーフェスと構造
- 設計方法及びその特性
- 今後の課題と展望
第4部 電波の反射方向を制御する液晶メタサーフェス反射板の開発と展望
(2025年1月29日 15:50〜17:00)
次世代通信技術としてミリ波の活用が期待される昨今、電波を反射させて通信環境を改善するメタサーフェス反射板が盛んに研究されています。
本講演では、液晶を用いたミリ波の反射方向制御に関し、仕組みや基本構造、実験結果について解説します。
- ミリ波とメタサーフェス反射板とは?
- ミリ波通信の課題
- メタサーフェス反射板の開発背景
- メタサーフェス反射板の現状
- 液晶の電波応用例
- 液晶材料の特徴
- 液晶の電波特性
- 液晶を用いた電波デバイスの例
- 液晶メタサーフェス反射板
- 液晶メタサーフェス反射板の基本構造
- 液晶メタサーフェス反射板の動作メカニズム
- 液晶メタサーフェス反射板の試作
- 試作品による反射方向制御の実証
- 正面反射特性の測定
- 反射方向制御の測定
- 室内における電波環境の改善
- 今後の展望
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
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