アルミニウムのリサイクルの最新動向と課題・展望

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本セミナーでは、アルミニウムの材料特性等の基礎から解説し、富山大学のアルミニウムに対する科学技術研究の内容、富山大学が推進する資源循環プロジェクト事業について解説いたします。

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アルミニウムは鉱石 (ボーキサイト) からの精錬時に大量の電力を必要とし、採掘から各種工程を経て金属地金 (インゴット) を得るまでの全工程を含めると、火力発電による電力を使用すると仮定した場合には、1トンのインゴットに対して約10トンの二酸化炭素を排出する。一方、リサイクル工程では最大で97%の排出量削減が可能であり、アルミニウムはリサイクルを経るごとに環境にやさしい材料になっていく。ちなみに日本はボーキサイトを産出しないのでインゴットは全量海外からの輸入に頼っている。  アルミニウムのリサイクルは、飲料缶の水平リサイクルが一つの成功事例として知られているが、その他のアルミ製品ならびに複合素材で構成される構造物からの抽出分離再資源化は技術的に困難な課題が山積している。国際的な視点ではアルミニウムに対する経済安全保障ならびに一部の保護主義的な動きへの適切な対処が求められており、その意味でアルミニウム (に限らず全ての素材) のリサイクル技術の確立とその経済合理性・国際競争力を伴った社会実装は喫緊の課題となっている。  本講演では、アルミニウムの材料特性に始まり、富山でのアルミニウムの特徴、富山大学のアルミニウムに対する科学技術研究の内容、富山大学が推進する資源循環プロジェクト事業の概要を説明する。

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