本セミナーでは、エネルギー分野、環境分野、医療分野などなど幅広い用途を期待されている多孔質体 (モノリス) の中でも高分子と炭素の多孔質体に絞って、新たな合成方法や用途などについて解説いたします。
ナノ~ミクロンサイズの貫通した孔と骨格とから構成される共連続構造をもった一体型の多孔質体 (モノリス) にはエネルギー分野、環境分野、医療分野などにおける幅広い用途が期待されています。具体的には電極、セパレータ等の電池材料、水浄化、有毒物質の吸着除去、ターゲット物質の分離・濃縮等に利用できるフィルター・膜・カラムが挙げられます。 本セミナーでは最初に高分子モノリスの製法と用途を概説します。続いて演者が最近に開発したポリマーからのモノリス製造技術と応用展開を紹介します。この技術により、様々な高分子からモノリスが簡便な手法で合成できます。さらに焼成により変換された高い表面積を有する炭素モノリスの性質と電池材料・環境材料への応用についても述べます。