溶解度パラメータ(HSP)の機能性材料開発への応用最前線

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本セミナーでは、溶解度パラメータ (HSP値) について、炭素材料、ポリマー、樹脂、オイル、界面活性剤に天然物の抽出分離等、様々な分野・材料での応用例を詳解いたします。

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プログラム

HSP値は高分子-溶媒間、高分子-高分子間などの相溶性評価、ナノ粒子の溶媒中での凝集・分散性評価、樹脂の溶媒に対する耐性評価など広く用いられています。また、HSP値は、化学製品の製造工程において、溶質に対する最適溶媒の選択や混合溶媒の最適な組み合わせの選定、さらに、最適混合比などにも有効であることが報告されています。近年、Hansenの研究グループは、分子構造が未知である高分子やフラーレン、カーボンブラック、TiO2などの微粒子・ナノ粒子表面のHSP値を実験的に求める新しい手法として、Hansen solubility sphere法 (以下Hansen溶解球法) を提案しており、その汎用性の高さから現在多くの研究者から注目されています。  応用編となる本講演では、分子構造や組成が明らかでない物質のHSP値をHansen球法により求める応用法や、各種材料・分野におけるHansen溶解球およびHSP値利用の最前線から実際の活用手法を解説します。

  1. ハンセン溶解度パラメータ (HSP) を用いた機能性材料開発
    1. 微粒子表面のカップリングの影響評価
    2. 各種樹脂とグラファイトの相溶性評価
    3. 界面活性剤を用いた乳化安定性評価
    4. 生分解性樹脂およびフィラーの相溶性評価
    5. 各種セルロースの相溶性評価
    6. グラファイトの分散性評価
    7. バニラビーンズからのバニリンの抽出評価
    8. レモンからのリモネンの抽出評価
    9. 花粉表面の凝集・分散評価
    10. 樹脂への各種顔料の染着性評価
    11. 接着剤の接着性評価
    12. 金属表面とエポキシ接着剤の接着強度評価
    13. 樹脂とフィラー都の相溶性評価および曲げ強度評価
  2. 溶解度パラメータの材料開発における将来展望
    1. 溶ける、溶けないを、見極 (予測) する意味
    2. 溶解度パラメータの応用と限界
    3. ハンセン溶解度パラメータの幅広い応用と将来展望
    4. 期待されているHSP値の応用分野 (医学、食品、薬学)
    5. 機能性材料設計の高度化・迅速化のための方向性
    6. 材料開発におけるプロセスパラメータへの応用
  3. 総論

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