乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化

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本セミナーでは、重合の基礎、乳化重合を解説し、微粒子の機能化について詳解いたします。

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本講演では、重合反応速度論、化学平衡、相平衡、移動速度論の観点から、乳化重合の粒子数と粒径に及ぼす影響を考える。また、粒子内での重合反応という観点から懸濁重合を解説する。また、重合反応の動力学を計算化学的に集計することにより、分子量分布なども推定し、それらから生成高分子の物性制御につなげる手法についても概説する。次に、ラボスケールから重合プロセスまでの装置設計の指針として、反応工学的な解析を通して重合反応装置の設計指針を考える。さらに、重合反応容器や攪拌機の形状、反応温度の制御等、反応条件が得られる高分子粒子の粒径分布に及ぼす影響を解説するとともに、得られる粒子の粒径分布の狭い粒子を得るためにはどのような方法が望ましいのかを解説する。さらに、重合末期の反応度力学を概説し、重合反応における分子量制御などの経験則を数値化する試みも紹介する。最後に、機能性微粒子の開発手法を紹介し新しい高分子微粒子の開発方法についても紹介する。

  1. 重合の基礎と乳化重合、懸濁重合
    1. 重合反応動力学と化学平衡
    2. ラジカル重合とゲル効果
    3. 反応速度の測定
    4. 乳化重合とSmith-Ewart理論
    5. 核生成理論と粒子数 (分散重合を例に)
    6. 分子量のシミュレーション
    7. 懸濁重合の重合動力学
    8. 重合末期の重合動力学
  2. 重合の反応工学
    1. 重合反応器の設計
    2. 連続式反応器の滞留時間分布
    3. 重合相の相変化と反応液の撹拌、重合熱の除去
    4. 装置面からの粒径分布制御 (液滴から粒子への相転移と粒径制御)
    5. 連続重合装置の設計と運転指針
  3. 機能性微粒子の開発手法
    1. ソープフリー乳化重合、分散重合、シード重合による粒子の機能化および乱流場でのモノマー液滴の連続作製、マイクロデバイスを用いた液滴生成
    2. 重合反応性開始剤を用いたグラフト重合
    3. マクロモノマーを用いたナノ高分子微粒子の合成
  4. まとめ
  5. 質疑応答

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