PFASフリー燃料電池電解質膜の開発

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本セミナーでは、燃料電池電解質膜を取り上げ、PFAS規制に対応したPFASフリー、高いイオン伝導性、強度を達成するための技術を解説いたします。

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プログラム

第1部 芳香族炭化水素高分子を用いた放射線グラフト重合による燃料電池用高分子電解質膜の開発

(2024年11月27日 10:30〜12:00)

  1. 芳香族炭化水素高分子 (PEEK) 膜への放射線グラフト重合
    1. 放射線グラフト重合について
    2. PEEK膜への放射線グラフト重合
  2. PEEK膜を用いたプロトン型電解質膜の開発
    1. グラフト重合機構
    2. 電解質膜の特性・耐久性
    3. 燃料電池試験
  3. PEEK膜を用いたアニオン型電解質膜の開発
    1. グラフト重合機構
    2. 電解質膜の特性・耐久性
    3. 燃料電池試験

第2部 分子の配列を活かした水素イオンを高速で伝導する高分子膜の開発

(2024年11月27日 13:00〜14:30)

 高分子やプラスチック素材に関して、マイクロプラスチック問題・PFAS問題・海洋汚染問題など、課題が山積みです。このような課題を解決していく上で、生分解性高分子の設計開発が極めて重要であるが、それと並列して重要となる設計指針として、分子配列制御があると考えられる。つまり、分子配列を制御して、高分子の極限機能を引き出そうという考えが重要である。  本講座では、高分子膜内部の機能性官能基を精密に配列制御することで、機能発現メカニズムが抜本的に変わる可能性があるということを感じていただければ幸いです。

  1. 液晶の自己組織化
  2. イオン液体の科学
  3. ジャイロイド構造の説明
  4. プロトン伝導性高分子の設計展開
  5. プロトン伝導機構について
  6. 自己組織化分子の設計
  7. 自己組織化構造の解析
  8. 分子構造と集合構造の相関解明
  9. プロトン伝導度の評価と結果
  10. 分子集合構造とプロトン伝導度の相関
  11. 水分子の状態解析
  12. 伝導機構の物理化学的考察
  13. 水分子のダイナミクス解析
  14. 水分子のダイナミクスと伝導度の相関

第3部 芳香族系のプロトン導電性高分子を用いた電解質の開発

(2024年11月27日 14:45〜16:15)

 固体高分子形燃料電池用の電解質膜には、性能や安定性の観点から、パーフルオロスルホン酸高分子が専ら用いられている。しかし、昨今のPFAS規制にともなってフッ素系高分子の製造や使用に制限がかかる可能性があり、パーフルオロスルホン酸高分子膜も例外ではない。  本講座では、PFAS規制にかからない芳香族系のスルホン酸高分子の合成、構造解析、物性解析について最新の話題を提供し、次世代の燃料電池用電解質膜への可能性について解説する。

  1. プロトン導電性高分子電解質膜の基礎
  2. フッ素系高分子電解質膜と燃料電池
  3. エンプラを元にしたプロトン導電性高分子膜の特徴
  4. ブロック共重合体にるモルフォロジー構築と導電率の向上
  5. ポリフェニレン系高分子電解質膜の設計指針
  6. ポリフェニレン系高分子電解質膜の合成と特徴
  7. ポリフェニレン系高分子電解質膜の燃料電池特性
  8. 補強膜の設計と機械強度の改善
  9. ポリフェニレン系補強膜の物性と燃料電池特性
  10. ポリフェニレン系高分子を用いた電極触媒層の設計と課題

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