炎症性腸疾患患者は近年右肩上がりに増加しており、以前のような難病の括りでは収まらず、common diseaseの様相を呈しております。それ故、患者もまた多様性に富んでおり、実臨床において治療をわかりやすく提示し実践することの重要性は日に日に高まっております。一方で、近年、炎症性腸疾患治療薬も続々と上市され、治療の選択肢が大幅に増加しました。このことは患者にとっては福音ですが、医療者側からすれば、どの薬剤をどういった患者にどのタイミングで用いるのか、その基準や根拠について日々頭を悩ますこととなり、炎症性腸疾患治療の複雑性や専門性が以前より格段に増したと言えます。そのため、これらを外の世界から理解することも非常に難しいのが現状かと思います。
本セミナーではまず炎症性腸疾患における基本的な疾患概念についてポイントを押さえながら非常に分かりやすく解説し、疾患イメージを持って頂きたいと思います。そして、次に診断や治療における指標として重要なバイオマーカーの使い方や未来予想図を、当院における実臨床の現状に絡めてお話いたします。
更に、今回は特に治療選択肢の多い潰瘍性大腸炎に絞って、治療薬の現状や問題点、またそれらを選択するために重要度が特に増しているShared Decision Making : SDMについてお話致します。最後に、当地の地域特性を踏まえた病診連携の現状について併せてお話した上で、クリニックにおける分子標的薬の可能性についても論じることができればと考えております。基本的な疾患概念の体系的な理解は、薬剤の必要性や重要性についてのより深い理解に繋がります。明日からの企業活動がより自信を持って取り組めるようなセミナーにできればと考えておりますので、ぜひ皆様ご参加ください。
- 炎症性腸疾患の基本的な疾患概念
- クローン病について
- 疫学
- 臨床症状と診断
- 病態生理
- 潰瘍性大腸炎について
- 疫学
- 臨床症状と診断
- 病態生理
- 実臨床におけるバイオマーカーの位置づけと未来
- 現在の実臨床におけるバイオマーカー
- 血清バイオマーカー
- 便中バイオマーカー
- 今後臨床応用が期待されるバイオマーカー
- 新規バイオマーカー
- 潰瘍性大腸炎における治療選択と諸問題
- 潰瘍性大腸炎治療の現状
- 治療指針と治療ガイドライン
- 何を目指して治療をするのか
- 治療選択における問題点
- Shared Decision Making : SDM
- SDMとは
- IBD診療におけるSDMの意義
- IBD診療におけるSDMの実際
- 当院における分子標的薬治療の現状
- 使用実績
- 継続使用状況
- 当院における分子標的薬選択の実際とポジショニング
- 山形における炎症性腸疾患病診連携 (IGATA NET)
- 炎症性腸疾患病診連携の重要性と現状
- クリニックと基幹病院の差異
- 病診連携を踏まえた分子標的薬選択の実際とポジショニング
- 今後の展望
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- 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
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- 視聴期間は2024年11月29日〜12月13日を予定しております。
ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。