本セミナーでは、化学工場での取扱物質、化学反応の危険性評価について、爆発・火災に関する基礎知識について解説いたします。
また、各評価項目、評価の進め方、評価結果に基づく事故の防止対策の考え方と実施例について解説いたします。
危険物施設における爆発・火災・漏洩事故は、1994年以降増え続けている。特に社会的影響の大きい重大事故は、平成元年から今日まで40件 (平均1,7件/年) 発生している。 これらの重大事故の原因を調査分析してみると、物質・プロセスの危険性評価不十分、工事安全管理不十分、保全管理不十分が三大原因である。 (ほぼ同件数) 近年、科学技術の進歩、企業競争力の強化に伴い生産技術・体制は大きく変化し、生産技術・システムは高度・複雑化するとともに、生産現場の少人化が徹底されている。このため、プラント・設備、運転、作業の危険性は、潜在的危険を含めて増大している。 安全は単に事故が無いことではない。危険を把握、除去し、危険度に対応した適切な安全対策を実施してかつその機能を常に維持管理しなければ安全確保はできない。 従って、プロセス・設備の新設、改造、変更時には事前に危険性評価を徹底的に実施し、想定外の事故を防止する必要がある。危険条件を把握しなければ安全基準は設定できない筈である。 本講座では、取扱物質、化学反応の危険性評価について、爆発・火災に関する基礎知識と評価項目と評価の進め方および評価結果に基づく爆発・火災・漏洩事故の防止対策の考え方と実施例について解説、詳解する。