PFAS (有機フッ素化合物) の規制の動き、微量分析・定量化とその装置・周辺資材の使い方

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本セミナーでは、PFAS汚染に関する国内外の動向と前処理、解析評価等、分析評価技術について解説いたします。

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プログラム

第1部 国内外のPFAS規制法の動向

(2024年11月18日 10:00〜11:15)

 PFASは永遠の化学物質といわれるように容易に分解しない。このため、過去の廃棄、漏洩PFASが環境中で検出され問題になっている。このため水質基準なども厳しくなっているが、対象となるPFASの物質が国より異なり、メイン州のPFAS法も8月に草案がでるなど、各国の規制も動いている。 本講座では、このような状況を踏まえて主要国の法規制の動向を解説する。

  1. POPs条約の動向
    1. POPs条約の規制の手順
    2. 最新情報
  2. OECDの基準
  3. 日本の法規制
    1. 化学物質審査規制法 (化審法)の手順と現状
    2. 審議会の動向
  4. アメリカの法規制
    1. TSCAのPFAS報告義務と新たなFAQによる解釈
    2. HR 8074「2024年 永遠の化学物質規制及び説明責任法」案
    3. 気なる州法
      • メイン州やニューヨーク州等
  5. EUの法規制
    1. REACH規則の制限とフランス国内法
    2. POPs規則による制限
    3. 新包装材規則案などによる規制の動き
  6. その他の国の動き
    1. カナダ
    2. オセアニア
    3. 中国等

第2部 固相抽出 – LC/MS/MS分析例とした試薬、標準物質、使用製品の使用法について

(2024年11月18日 11:30〜12:30)

 近年話題となっているPFASの分析では、製品や環境中のブランク影響を把握し、 対策することが重要となる。本講演では、PFAS分析法の一つである 固相抽出 – LC – MS/MSを前提とした、製品や作業時の注意点について解説する。

  1. PFAS分析について (LC – MS/MS中心に)
    1. 分析化学的背景から見たPFAS
    2. PFAS分析法の種類
    3. PFAS分析におけるLC – MS/MSカラム
    4. 効果的なシステムブランク低減法
    5. サンプル注入における注意点
  2. PFAS分析で用いる固相抽出カラム
    1. PFAS分析で用いられる固相抽出カラムの種類
    2. 固相抽出カラム事例の紹介
    3. 固相抽出カラム操作について
    4. クリーンアップ用固相抽出カラムの基礎情報
  3. 試験前の心がけ (試薬とブランク対策)
    1. PFAS分析用試薬について
    2. サンプルと直接接触する部材に関する注意点
    3. 作業員や環境からの汚染に関する注意点

第3部 大気中のPFAS、有機フッ素化合物の分析について

(2024年11月18日 13:30〜14:30)

  1. はじめに
  2. 大気用PFASサンプラー「FM4」について
  3. 実環境大気の測定例
  4. 大気サンプリング後の各捕集材の保管方法

第4部 製品、排ガス、大気中のPFAS分析

(2024年11月18日 14:45〜15:45)

 現在、有機フッ素化合物 (PFAS) に対し、国内外において規制が強化されており、また、その規制値は極めて低い濃度です。 本セミナーでは、高いレベルの分析精度管理が求められる製品、排ガス及び環境大気中のPFAS分析法について解説します。

  1. PFASの基本的な構造と物性
  2. 製品、排ガス、環境大気中のPFAS分析 (前処理工程)
    1. 製品試料に対するPFAS分析の前処理方法
    2. 環境ガス試料に対するPFAS測定の試料採取と前処理方法
    3. 環境大気試料に対するPFAS測定の試料採取と前処理方法
  3. 試験液の測定 (LC/MS/MS及びGC/MS/MS測定)
    1. LC/MS/MS測定
    2. GC/MS/MS測定
    3. 測定結果の信頼性確保

第5部 PFASの環境汚染、ヒト曝露、その健康影響について

(2024年11月18日 16:00〜17:00)

 PFASについて、環境汚染、ヒトへの曝露、その健康影響についての解説を行う。

  1. PFASとは
  2. 土壌・水環境の汚染発覚の経緯
  3. ヒト曝露
    1. 水道水
    2. 食品、特に食用魚介類
    3. その他経路からの曝露
    4. ヒト血中濃度の経年変化
  4. 毒性、健康影響
    1. ヒト・動物でのクリアランス
    2. 毒性・発がん性
    3. 各国の飲料水・食品中の勧告値
    4. 各国の血中の勧告値
  5. 今後の課題

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