本セミナーでは、最近のポリイミドの高性能化の技術動向、構造改良・改質による高機能化について解説いたします。
特に、ポリイミド及びジアミンモノマーの合成法の実際・ノウハウ、これらの新規なポリイミドの構造-物性相関に関して詳解いたします。
ポリイミドは1960年代にDuPont社 (米) により開発された代表的な耐熱性ポリマーであり、電子材料から宇宙、航空材料まで広範に使用されている。また、化学構造の改良・改質も精力的に研究されており、更なる高性能化や新しい機能の付与も続々と達成されている。 本講演では、先ず、最近のポリイミドの高性能化の技術動向を概説する。次に、演者が20年来、携わってきたポリイミドの構造改良・改質による高機能化について述べる。この高性能化はポリイミドに用いる新規なジアミンモノマー類の開発、高分子反応の開発などにより達成されており、応用分野としては液晶配向膜やプリンテッド・エレクトロニクスが挙げられる。 尚、演者の専門分野の立場から、「ポリイミド及びジアミンモノマーの合成法の実際・ノウハウ」、「これらの新規なポリイミドの構造-物性相関」に関しては特に詳述する。