本セミナーでは、分散の3要素 (ぬれ、微粒化、安定化) に焦点をあて、分散・凝集制御に着目した安定性、機能性の向上、及び分散状態が大きく影響する各種物性制御について解説いたします。
具体的には、目的に応じた粉体表面、分散剤、攪拌機 (分散機) 等を選定する方法、さらには分散工程によって性質が大きく変化する系について解説いたします。
近年、ナノテクノロジーの進歩により、サブミクロンからナノサイズの微細かつ均一な微粒子粉体が開発され、顔料をはじめとして新たな機能を創出する材料として注目されている。しかしながら、微粒子分散系は、時に「粒子そのものは小さいはずだが、微粒子としての機能がなかなか発現しない」、あるいは「溶液やスラリー中で機能が出ない」などの問題に直面するケースがある。その理由は、顔料微粒子集合体では、一次粒子径の値よりその組成物内での分散状態により、機能発現が左右される場合が多いからである。そのため、ナノテクノロジーの進化と共に、実用レベルでは、微細な顔料及び粉体原料の機能を最大限に引き出すために、原料の選定、配合組成ばかりでなく、分散・凝集制御が要求される。 本セミナーでは、このような問題解決のために、分散の3要素 (ぬれ、微粒化、安定化) に焦点をあて、分散・凝集制御に着目した安定性、機能性の向上、及び分散状態が大きく影響する各種物性制御について述べる。具体的には、目的に応じた粉体表面、分散剤、攪拌機 (分散機) 等を選定する方法、さらには分散工程によって性質が大きく変化する系について述べる。 本セミナーは、昨年まで化粧品顔料セミナーとして、化粧品における顔料分散状態と、色、光、紫外線散乱等に関する内容で進めてきたが、今回は、さらに範囲を広げ、顔料のみならず微粒子材料全般について、化粧品に加え、塗料、印刷技術、電極材料等、分散技術で差がつく事例を紹介する。
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