固体酸化物燃料電池 (Solid Oxide Fuel Cell; SOFC) はクリーンで高効率なエネルギー変換デバイスであり、将来的にはこれまでの定置型だけでなく、車載用電源等のモバイル応用が期待されています。また、近年、SOFCのセル基本構成はそのままに、水素や一酸化炭素などを製造可能な固体酸化物電解セル (Solid Oxide Electrolysis Cell; SOEC) としての応用に注目が集まっています。さらに、SOFCと同様に酸化物電解質でありながら伝導キャリアがプロトンであるProton-conducting Ceramic Fuel Cell (PCFC) は、理論上、SOFCを上回る高い効率を達成可能であり、世界的な開発競争が行われています。これらのデバイスの高性能化ならびに高耐久化においては、原料の合成、スラリー調製、成形、焼成に至るセラミックスプロセスを理解し、これらを制御する必要があります。
本セミナーでは、SOFCの基礎に始まり、原料粉末合成や微粒子のスラリー化の基礎を解説するとともに、具体的な液相法によるナノ粒子やナノコンポジット粒子の合成事例とSOFCへの適用に関する最新の研究について紹介します。
- SOFCの基礎
- SOFCの特徴と効率
- SOFCにおける発電のメカニズム
- SOFCの基本構成
- 電解質材料
- カソード材料
- アノード材料
- SOFCの特性評価法
- セルの作製プロセス
- セル作製プロセスの概略
- 微粒子の液中分散の基礎
- van der Waals力
- 電気二重層斥力とζ電位
- DLVO理論
- 有機添加剤の役割と選択
- 分散剤
- バインダー
- 可塑剤
- 原料粉末合成法とその特徴
- ブレークダウン法とボトムアップ法
- 固相合成法
- 沈殿法
- 錯体重合法
- 噴霧熱分解法
- 水熱合成法
- 液相合成法で合成したナノ粒子原料を用いた低温作動型SOFCの開発事例
- 低温作動型SOFCの開発課題
- 低温作動型SOFCのためのセル構成
- NiO/Y0.15Zr0.85O1.93 (YSZ) ナノコンポジット粒子の合成とアノードへの適用
- La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8O3 (LSCF) /Gd0.2Ce0.8O1.9 (GDC) ナノコンポジット粒子の合成とカソードへ適用
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