PFASフリー撥水・撥油・親水化技術

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本セミナーでは、PFAS規制の概要から規制対象となる材料を使わない処理プロセスとその表面分析までを分かりやすく解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 ナノ構造制御によるフッ素フリー撥水撥油材料の開発

(13:00〜14:45)

 2023年1月に欧州化学品庁 (ECHA) に提出されたPFAS規制の概要について概説する。撥水撥油素材の代表的な例とその機能について概説する。KRIが開発したナノ相分離構造導入によるフッ素フリー撥水撥油・高滑落性材料の考え方や特性の紹介を行う。

  1. フッ素含有材料の置かれた状況
  2. フッ素フリー材料、代替材料の動向
    1. 一般的な撥水撥油材料について
      1. 物理的因子
      2. 化学的因子
      3. フッ素系
      4. シリコーン系
    2. KRIでのフッ素フリー素材への取り組み
    3. ハイブリッド系撥水撥油材料
      1. 撥水撥油コート膜の形成と特性
      2. 撥水撥油性と滑落特性
      3. ナノ相分離構造
      4. 光学特性
      5. プライマリーフリー
      6. フィルム形成と特性
      7. 機械特性、耐熱性
      8. ナノ相分離フィルムの物性のまとめ
      9. 可撓性発現のメカニズム
      10. 機械物性の違いによる相分離構造の差異
    4. シリコーン系コート材の撥水撥油材料
    5. 撥油系コート材
  3. まとめと今後の展望

第2部 大気圧プラズマの必須基礎知識と親水・撥水化技術

(15:00〜16:45)

 本セミナーでは、はじめに大気圧プラズマの発生方法と発生メカニズムの基礎について実例をあげわかりやすく解説します。次に講師が開発した大気圧プラズマ複合プロセスによるフッ素樹脂フィルムの親水・撥水化技術と応用例を、分野の最新動向を交えながらわかりやすく解説します。話題として、フッ素樹脂フィルム処理方法、接触角による撥水性、親水性評価、剥離試験による接着性評価、XPSによる表面分析評価、FT-IRによる表面分析評価、電子顕微鏡による表面ポリマー観察、表面へのめっき方法などを選択し、受講後、類似の開発を直ちに始めることができるような具体的情報を提供します。

  1. 大気圧プラズマの発生方法と発生メカニズムの基礎
    1. 大気圧プラズマと発生法
    2. プラズマとは?
    3. プラズマの種類
    4. パルス放電方式
    5. 無声放電方式 (誘電体バリア放電方式)
    6. 電流電圧電力波形
    7. プラズマジェット電極
    8. コロナ放電プラズマ装置と電子回路
    9. その他各種プラズマ装置
  2. 大気圧プラズマ複合プロセスによるフッ素樹脂フィルムの親水・撥水化技術
    • ※PFAS規制の対象となる材料は扱いません。
      1. フッ素樹脂の特性
      2. 大気圧プラズマ複合プロセスによる親水・撥水化技術
      3. プラズマグラフト重合とは
      4. フッ素樹脂フィルム処理の実験装置と実験条件
      5. 接触角による撥水性・親水性評価
      6. 剥離試験による接着性評価
      7. XPS (ESCA) による表面分析評価
      8. FT – IRによる表面分析評価
      9. 電子顕微鏡による表面写真撮影
      10. 従来技術 (ナトリウム – アンモニア処理等) との比較
      11. テフロン表面へのめっきについて (プラズマ複合めっき処理)
      12. 大面積処理装置の実現
      13. A4コロナ表面処理のデモンストレーション
      14. 大気圧プラズマ複合プロセスによる撥水化方法

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