薬物動態解析3:生理学的薬物速度論 (PBPK) 解析 入門・実践 全2日間セミナー

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

日時

開催予定

プログラム

2024年10月11日「薬物動態解析入門3: 生理学的薬物速度論 (PBPK) 解析 (講義と演習)」

 薬物動態解析入門の第3弾、生理学的薬物速度論 (PBPK) モデル解析です。  PBPKモデルでは生体を模倣したモデルであることから、生理的機能が変化した際の体内動態変動を評価・予測することができます。In vitroからのin vivo予測、薬物間相互間相互作用予測、肝障害、腎障害時の体内動態予測、加齢による機能低下時の予測など極めて広範な予測を行うことができます。多くの方は、市販ソフトを用い、PBPKモデルを1から組み立てた方は、少ないと思います。  本セミナーではPBPKモデルの基本とモデルを組み立てる際に必要なパラメータの取得と解析法を解説します。簡単なモデルからモデルを組み立て、シミュレーションを行い、シミュレーション結果を解析することにより、設定パラメータを算出するという演習を繰り返し行います。実際にデータをとり、解析を行い、PBPKモデルによるシミュレーションを行うことを疑似体験してもらいます。他の解析法も「こういう繋がりがあるんだ」と理解が深まります。

  1. 薬物動態解析における生理学的薬物速度論解析
  2. 組織クリアランスの考え方
    1. 組織クリアランス、抽出率、アベイラビリティ
    2. 組織モデル
      • 肝臓モデル
      • Well-stirred model, parallel tube model, dispersion model, 5-compartment model
      • 腎臓モデル
    3. PBPKモデルで必要なパラメータ
      • Rb値、血漿非結合型分率、肝固有クリアランス、糸球体濾過速度
    4. 演習
      • Fhの計算
      • In vivoデータからのFh, 固有クリアランスの計算
      • 血流律速、固有クリアランス律速の薬物の変化
  3. 分布容積
    1. Kp値と定常状態分布容積
      • Kp値は分布試験のT/Bでない
      • VssとVzの関係はここから始まる
    2. 演習
      • 定常状態分布容積の計算
      • タンパク結合率変化による薬物動態変化
  4. モデルの組み立て
    • 物質収支式の組み立て方
    • 肝だけのフローモデル
    • 肝+筋肉
    • モーメント、デコンボリューションによるパラメータの算出
  5. 質疑応答

2024年10月18日「薬物動態解析入門3: 実践 薬物動態解析3 – 生理学的薬物速度論 (PBPK) 解析」

 本セミナーは「薬物動態入門3 – 生理学的薬物速度論モデル解析」受講者相当の知識を持った方を対象にしています。  生理学的薬物速度論は、ガイドラインも作成され、今後の医薬品開発に最も利用されると解析法と思われます。しかし、最も経験が少ない解析法でもあります。多くのパラメータが必要であり、そのパラメータの意味は教科書に書かれていても、求め方までは書かれていません。また、微分方程式を数値計算で解くため、専用のソフトウェアが必要になります。コンパートメントモデル解析、非コンパートメントモデル解析に比べ、圧倒的に、経験が少ない分野になります。実際にモデルを組み立て、シミュレーションを行う演習を簡単なモデルから行っていきます。数多くのシミュレーションを行っていただきます。  通常のセミナーでは講義:演習は6:4または7:3の割合ですが、本セミナーでは2:8の割合で行います。薬物動態解析の演習問題を数多く解くことにより解析力をつけてもらうことを目的にしているため、セミナー内では解ききれない数を用意します。簡略化した講義の後、それに対応した演習内容の解説をした後、解いていただき、解答を行うという形式で進めていきます。  受講者から「こういうデータはどう解析すればよいか」、「この解析結果はどうのように解釈すればいいか」等、解析法や解析結果について解説を行ってほしいという要望がありましたら、1週間前までにいただければ当日最後に解説します (テキストには載せず、講義でのみ) 。

  1. In vivoデータの解析
    • 肝クリアランス
    • 肝アベイラビリティ
    • 小腸アベイラビリティ
    • バイオアベイラビリティ
  2. 必要なパラメータの算出
    • Kp値の算出法
    • 組織分布試験
    • In silico計算
    • Integration plotによる組織取り込み評価
  3. モデルの組み立て
    • 物質収支式の組み立て方
    • 静脈内投与
    • 肝だけのフローモデル
    • 肝+筋肉+α
    • 肝取り込みトランスポーターを組み込んだモデル
    • Deep compartmentの組み込み
    • 経口投与
  4. ハイブリッドモデル
    • 組織分布の解析とシミュレーション
  5. 受講者からの解説要望対応
    • 受講者からの要望により行います (要望がなければ演習)

受講料

複数名受講割引

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

ライブ配信セミナーについて