スマートテキスタイルの要素技術と国内外の最新動向・今後の展望

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

本セミナーでは、医療・ヘルスケア分野における需要の本格化や、建設・製造・農業・自動車分野等の需要拡大が見込まれている「スマートテキスタイル」について取り上げ、その原理や製造のための要素技術、国内外の最新動向について、数多くの研究例・製品例を踏まえて解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

IT化、AI化が進み、またIoTの時代に対応すべく、衣服の在り方も大きく様変わりしようとしている。着るものそのものをより便利に、使い勝手を良くするために、「賢い衣服」が作られ始めた。これがスマートテキスタイルであり、この大きな部分を占めるのが衣服にセンサーや電子回路を付与して製造するe – テキスタイルである。日本は、欧米は基よりアジアの先進国などにも後れを取って開発が始まった。最近の10年間で、日本もようやくスマートテキスタイルのものづくりが進み、中でもe – テキスタイルの要素技術では欧米に肩を並べるに至った。スマートテキスタイルを展開するためには情報・電気・電子関連分野との連携が重要であり、この連携もようやく進みだした。その結果、繊維各社は生体センシングウェアなどの販売も始めたが、大量に売れる商品は出てきていない。一方、世界の最先端を行くフランスの企業では患者に着用させるだけで数十項目の生体センシングができ、ナースステーションに常時送信できるウェアは年間15万着生産され、世界11か国の約70の病院に供給されている。  本講演では、スマートテキスタイルの定義から欧米の取り組みの歴史、スマートテキスタイル製造のための要素技術、世界の最先端のスマートテキスタイル産業の現状とこれから期待されるものづくりへの期待等を紹介する。

  1. はじめに (背景)
  2. スマートテキスタイルとは?
    1. スマートテキスタイルの定義
    2. 欧米のスマートテキスタイルの概要
    3. アジアのスマートテキスタイルの概要
  3. 黎明期のスマートテキスタイル
    1. 繊維産業の変遷
    2. テクニカルテキスタイルからスマートテキスタイルへ
    3. スマートテキスタイルの新しい方向性
  4. スマートテキスタイルの要素技術
    1. 導電性繊維
      1. 導電性物質練り込み繊維
      2. 金属めっき繊維
      3. 有機系導電繊維
      4. 金属スパッタリング繊維
      5. その他
    2. 導電ペースト
    3. 導電インク
    4. 伸縮性導電性接着剤
    5. 各種センサー
      1. 心拍センサー
      2. 温度センサー
      3. 湿度センサー
      4. 加速度センサー
      5. その他のセンサー
    6. 接合技術と回路形成技術
      1. 半田、カシメ、接着等による接続技術
      2. 刺繍、プリント等による回路形成技術
  5. スマートテキスタイルの具体例
    1. 日本の技術 (合繊各社およびベンチャー企業等の提案)
    2. 世界の技術 (先行するフランスの開発事情)
    3. 展示会から見えるもの
  6. これからの期待
    1. 開発目標の設定と国際基準
    2. 異業種連携によるモノづくり展開

受講料

複数名受講割引

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

ライブ配信セミナーについて