LC-MSによる医薬品分析での試験法検討とバリデーション

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第1部 LC-MS分析法の基礎、試験法検討、装置管理及びバリデーションの基礎

(2024年8月21日 10:30〜14:30)

 LC-MS分析法について基礎的事項を解説する。すなわち、装置と測定法原理の概略やデータの読み方、解析法の基礎及びバリデーションの基礎などである。また、試験法検討や装置管理などについても触れる。第2部では定量法を扱うので、この第1部では主として定性分析について扱う。マススペクトルの解析法や精密質量分析などである。  また、HPLC部分について、移動相や緩衝液、カラムの選定について解説する。MS部分についてはイオン化法の種類と選択について解説する。メインはエレクトロスプレーイオン化 (ESI) であるが、APCIなどについても触れる。さらにバリデーションについては、機器の適格性確認 (DQ、IQ、OQ、PQ) や分析法バリデーションを解説する。最後にLC-MSに関連する用語について説明する。用語によっては混乱しているものもあり、現時点での公式的な見解を示す。

  1. LC-MSの測定法原理と装置の概略
    1. LC-MS装置の構成
      1. 定量用の装置
      2. 定性用の装置
    2. HPLCの種類
    3. イオン化の種類
      1. エレクトロスプレーイオン化 (ESI)
      2. 大気圧化学イオン化 (APCI)
      3. その他のイオン化法
    4. MS/MS
  2. マススペクトルのデータの読み方、解析法
    1. 基準ピーク
    2. 付加イオン、脱イオン
    3. 窒素ルール
    4. 同位体イオンのピークパターン
    5. 精密質量
  3. 試験法検討と装置管理
    1. HPLCの検討
      • 移動相
      • 緩衝液
      • 分離モード
    2. イオン化法の選択
    3. イオン化抑制
    4. 装置メンテナンスについて
  4. バリデーション
    1. 装置の適格性確認 (機器バリデーション)
      1. DQ
      2. IQ
      3. OQ
      4. PQ
    2. 分析法バリデーション (定性用)
  5. LC-MS関連の用語について

第2部 LC-MS/MSによるppbレベル不純物の定量試験法とそのバリデーション

(2024年8月21日 14:45〜16:15)

 医薬品中の変異原性不純物等は低暴露量で潜在的リスクを伴うため、ICH Q3AおよびQ3Bガイドラインの閾値 (%オーダー) レベルよりも低量 (ppbレベル) でリスク管理する必要がある。LC-UV法では測定が困難なppbレベルの有機不純物を定量する分析法としては、LC-MS/MS法があげられる。  今回は、医薬品中の不純物の分析法バリデーションならびに、医薬品中微量不純物の定量試験 (LC-MS/MS法) における分析法バリデーションの実施例について解説します。

  1. 医薬品中の低濃度 (ppbレベル) 不純物の定量試験
  2. ICH-Q2ガイドラインにおける不純物定量試験の分析法バリデーション
    1. 特異性 (Specificity)
    2. 直線性 (Linearity)
    3. 範囲 (Range)
    4. 真度 (Accuracy)
    5. 併行精度 (Repeatability)
    6. 室内再現精度 (Intermediate Precision)
    7. 検出限界 (Detection Limit)
    8. 定量限界 (Quantitation Limit)
  3. 医薬品中微量不純物のLC-MS/MS試験における分析法バリデーション実施例
    1. 特異性
    2. キャリーオーバー
    3. 直線性
    4. 範囲
    5. 真度
    6. 併行精度
    7. 定量限界
    8. 検出限界

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