魅力的なインタフェースデザインの考え方と設計手法

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近年、分かり易くて、楽しいインタフェースデザインは商品の特徴 (魅力) となり、さらにブランド価値を高めることが、アップル製品の事例からも明示されている。そして、今日までのインタフェースの研究の中心は人間工学の評価関係の視点である。実際にインタフェースデザインを担当したデザイナーからの設計論的な学術的な研究は少なく、事例的なものが主であった。  本セミナーでは、実際に企業 (三菱電機デザイン研究所) でAV機器から産業機器、携帯電話 (i-mode) の製品デザイン及びインタフェースデザインを担当して、大学でその体験を論理的に分析・考察し、それらを研究発表および書籍にしてきた講師が、その研究内容をもとに平易に解説する。  インタフェースの流れは、サービスやシステムにおけるユーザーとの接点のUI (User Interface) から、ユーザーの体験価値を重視するUX (User eXperience/ UIはUXに包含) へと変遷している。これは、インタフェースにユーザーの感情 (感性) を取り込む考え方とも言える。しかし、欧米の専門家らのUX白書 (2011年) が示すようにUXの定義がいまだ定まっていない。そこで、感性工学の専門家でもある本講師の視点も加えて、UIから感性視点を含むUXまでのインタフェースデザインの設計の考え方や方法について解説する。

  1. ヒューマンインタフェースの種類
    1. ユーザーインタフェース (UI)
    2. ユーザエクスペリエンス (UX) と経験価値
    3. コンテンツインタフェース
    4. インタフェースの階層関係 (物理的/認知的/感性的)
  2. 心理学視点のインタフェース
    1. 認知のプロセス
    2. 記憶とインタフェース
    3. コンピュータと人間の脳の違いから生成AI
  3. 人間の認知モデルとインタフェース
    1. ユーザー行為の7段階モデル (ノーマン)
    2. 行為の3段階モデル (ラスムッセン)
    3. 二重接面理論 (佐伯)
    4. 類推とメンタルモデル
  4. 操作用語によるインタフェースの分類
    1. 手続き型/目的型/自動型インタフェース
    2. ガイダンスとヘルプ
    3. 音声のインタフェース
  5. ユーザーインタフェースの設計手法
    1. 開発プロセス
    2. ガイドラインとデザインルール
    3. 情報/対話/表現の各段階の手法
  6. インタフェース評価の考え方と手法
    1. ユーザビリティとユーティリティの関係
    2. ユーザビリティの5つの特性
    3. ユーザビリティ評価の手法評価のプロセス
    4. 評価のプロセスとHCD
  7. インタフェース技術の変遷と次世代
    1. マルチモーダルインタフェース
    2. 実世界志向のインタフェース
    3. Web3.0時代のインタフェース
  8. ユーザーの視点 (感情) に立ったアプローチ
    1. 実体的/状況的/生活からのアプローチ
    2. 学習/経路依存性/標準化
  9. ユーザエクスペリエンスの考え方と手法
    1. ユーザエクスペリエンスの考え方と範囲
    2. バックキャスティングとUX
    3. ビジョン型のUX手法 (構造化シナリオ手法)
  10. 感性的なインタフェースとその設計原則
    1. 見た感じ使いやすそうなデザイン
    2. 直感的なインタフェース
    3. 使いたくなるインタフェース
    4. その他 (ゲームニクス理論)

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