ゴムローラ搬送における摩擦機構と最適設計、評価技術

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本セミナーでは、ゴムローラ搬送について基礎から解説し、横ずれ、スリップ、シワ、巻きずれ、蛇行等、トラブルの原因と対策・未然防止策について詳解いたします。

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プログラム

第1部 ウェブのローラ搬送に関わる力学的性質とトライボロジー特性

(2024年8月2日 10:30〜14:15)

 フィルム、紙、不織布などのウェブを製造する過程において、搬送時には折れしわやスリップ、巻取り時には巻き締り、スリップ、ゲージバンドなどの予期せぬ不具合が生じることが多々あると思います。これを防止する手法としては、経験と勘を基に製造条件を試行錯誤的に検討していると耳にすることが多くあります。これらの不具合は製品の品質と直結することであり、不具合防止は極めて重要な課題です。  本セミナーでは、上記不具合の原因・対策案について学問的な立場からアプローチして、不具合の未然の防止を図る知識を養うことを目的としています。本セミナーを受講したからといって全ての問題を解決することができるとは限りませんが、解決の糸口を見つけることができるでしょう。

  1. ウェブの力学的性質
    1. ウェブに作用する力とその変形
    2. フックの法則
    3. ウェブ素材の構造と弾性の関係
    4. 液体の構造と粘性
    5. 粘弾性体とその力学的モデル
    6. ウェブの曲げ
    7. ウェブの座屈
    8. ウェブの折れしわ
  2. ウェブハンドリングのトライボロジー
    1. ウェブ搬送とトライボロジー
    2. 摩擦力と摩擦係数
    3. 摩擦係数の測定
    4. オイラーのベルト公式
    5. 固体の接触と摩擦
    6. 摩擦のメカニズム
    7. 摩擦係数のコントロール
    8. マクロスリップの発生条件と抑止方法

第2部 ゴムローラによる搬送特性解析と設計

(2024年8月2日 14:30〜16:00)

 ゴムローラと鋼ローラによる紙搬送の原理と、押し付け力、用紙負荷力、ゴム硬さ、摩擦係数などが用紙搬送速度に与える影響が理解できるようになる。長軸のローラにクラウンを付ける意味やその設計法を習得できる。ゴムローラによる用紙繰り出し搬送における紙搬送の原理についても学べる。

  1. 短軸ゴム挟持ローラの基本特性解析
    1. ゴムローラ変形の基礎理論
    2. ゴムローラ接触解析とアルゴリズム
    3. 解析結果と物理的意味
    4. 短軸ゴムローラによる紙搬送解析
  2. 長軸ゴム挟持ローラによる紙搬送解析
    1. 解析の仮定と手法
    2. 長軸ゴム挟持ローラの摩擦駆動特性
    3. 偏荷重に対する紙のスキュー解析と設計
    4. ニップ部の圧力分布解析とクラウンローラの設計
    5. 長軸ローラによる紙搬送における横ずれの実験解析
  3. 短軸ゴムローラを用いた繰り出し機構の搬送特性解析
    1. 解析の仮定と手法
    2. 解析の結果と物理的意味
    3. 実験による確認と考察
    4. 高速繰り出し実験結果と考

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