IPランドスケープの実践と社内普及のポイント

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第1部 IPランドスケープの社内普及と調査スキルの向上

(2024年8月5日 10:00〜11:30)

 特許庁が公開した「経営戦略に資する知財情報分析・活用に関する調査研究」による報告ではIPランドスケープを実施できていない、またはしていないとの回答の合計が80%を超えている。さらに、IPランドスケープを実施できていても知財部員の調査・分析スキルの強化に不安を抱えている場合があると報告されている。  そこで、IPランドスケープを実践するためにはどのような考え方をすればよいのか、IPランドスケープを実施する上でどのような調査手法があるのか、といった点に焦点を絞って解説する。

  1. はじめに
  2. IPランドスケープの社内普及
    1. IPランドスケープとは
    2. なぜ普及しないのか
    3. 何をすればよいのか
    4. ガイドブックとの比較
    5. 運用の『型』を決める
  3. 調査の考え方
    1. 調査の困難性
    2. 調査方針の確立
    3. 市場環境調査
    4. 政策動向調査
    5. お役立ち情報
  4. まとめ

第2部 IPランドスケープの実践と社内普及ポイント

(2024年8月5日 12:15〜13:45)

 近年、知財部門の活躍の場が広がり、IPLを用いた積極的な企画・提案を行う攻めの知財活動が求められるようになっている。しかしながら、IPLの浸透と活用が進まないという声を聞く機会が多い。弊社では、2017年より、IPL活動を行うチームを立ち上げ、取り組みを推進する中で、直面した種々の課題について改善を行ってきた。  本講演では、IPL活動を推進するためのポイントについて、弊社のIPL活動を通して紹介する。

  1. 会社紹介・背景
  2. 知財活動推進体制と特徴
    1. 独自資源
    2. 体制紹介
    3. 知財ビジョン
  3. IPL情報を社内で活用してもらうための活動
    1. IPL活動課題の変化
    2. IPLを活用してもらうための仕組み
    3. IPL事例紹介
    4. IPL活動のポイント
  4. IPL情報と知財活動の連動
    1. 知財戦略への活用
    2. コーポレートガバナンス・コード対応活動

第3部 IPランドスケープの実践と社内体制構築

(2024年8月5日 14:00〜15:30)

 当社は、「経営・事業・研究の羅針盤」として2019年よりIPランドスケープ (IPL) の実践を続けている。この実践の中で得られた数々の成功体験・失敗体験を振り返ると、IPLは会社・組織・人を巻き込むための「コミュニケーションツール」という一側面を持つことに気が付く。  ここでは、一実務者の立場から今までの体験を紐解き、IPLを「コミュニケーションツール」として使い切るためのヒントを紹介する。併せて、使い切った先に見える将来像について述べる。

  1. ダイセルについて
  2. ダイセルの知財活動
    1. 知財活動の考え方
    2. 研究開発と知財活動の連携
  3. ダイセル版「IPランドスケープ」の軌跡と現在地
    1. 組織、中期計画、知財活動を踏まえた、ダイセル版「IPランドスケープ」の位置づけ
    2. 創成期
      1. 専門チームの立ち上げ
      2. 「IPLフレームワーク」
    3. 転換点1 (専門チームによる経営へのアプローチ)
      1. 事業ポートフォリオ再編への判断材料提示
      2. 事業部門/研究開発部門への活動展開
    4. 転換点2 (専門チームの発展的解消)
      1. 出願権利化チームへの再合流
    5. 成しえたこと・課題として残っていること
  4. ダイセル版「IPランドスケープ」のこれから
    1. IPLを事業活動/知財活動の基盤とする取り組み
      1. 効果的な活動とするための「構造化」
      2. 効率化を主題とする「メニュー化」
    2. テーマ創出に貢献するための取り組み
      1. 技術開発/事業開発テーマの「選択と集中」
    3. 経営に訴求する取り組み
      1. 強みの可視化」×「CGC改定対応」
      2. 「構造化」×「選択と集中」
  5. おわりに

第4部 事業、経営戦略へのIPランドスケープ活用と社内浸透のさせ方

(2024年8月5日 15:45〜17:15)

 事業への貢献が求められる知財部門にとって、特許の分析情報を事業戦略や経営戦略に活用したいと考えるのは当然なことである。しかしながら、現実には、分析情報を事業部門に渡したものの事業戦略に活用されなかったり、また、分析情報に対するフィードバックを期待するも、活発な議論にならなかったりといった種々の問題が発生することが多いのではないだろうか。  そのような実務上起こりがちな問題と、その背後にある原因、およびそれら問題の解決の仕方を考察する。

  1. 自己紹介・会社紹介
  2. IPランドスケープ
  3. 実務上の問題
  4. ありたい姿 (事業戦略への知財情報の活用)
    1. 事業戦略とは
    2. 事業戦略にあわせて知財を分析する
    3. 事業戦略にあわせて知財を活用する
    4. 経営戦略とは
  5. ありたい姿とのGAP
  6. GAPを埋めるための解決策
  7. まとめ

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