結晶性高分子の構造・力学挙動の解析手法

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本セミナーでは赤外分光法やラマン分光法といった振動分光法を用いた構造解析、特に力学試験過程のin situ測定であるレオ・オプティクスを用いた解析方法や測定の実例について解説いたします。

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プログラム

プラスチック材料の多くは内部に非常に複雑な高次構造を有しており、高次構造の違いによって力学物性が大きく変化します。そのため、より高性能かつ高機能なプラスチックを開発するためには、構造と物性の関係を理解することは必要不可欠です。  プラスチックの構造を評価する方法は数多くありますが、本セミナーでは赤外分光法やラマン分光法といった振動分光法を用いた構造解析、特に力学試験過程のin situ測定であるレオ・オプティクスを用いた解析方法や測定の実例についてご紹介します。

  1. はじめに
    1. 結晶性高分子とは
    2. 結晶性高分子における高次構造
      1. 結晶格子
      2. ラメラ周期構造と非晶分子
      3. 球晶構造
      4. 配向結晶 (シシカバブ構造)
    3. 結晶性高分子における力学挙動
      1. 弾性率・強度 (配向構造)
      2. 応力?ひずみ挙動 (無配向・弱配向試料)
  2. 振動分光法の基礎
    1. 赤外分光法の原理
    2. 赤外分光法の装置概要
    3. ラマン分光法の原理
    4. ラマン分光法の装置概要
    5. 分子振動の基礎
  3. 各種構造解析手法
    1. 分子配向挙動
      1. 分子配向とは
      2. 配向関数・配向分布関数
      3. 赤外二色比
      4. 赤外分光法による配向評価
      5. ラマン分光法による配向評価
    2. 分子鎖応力負荷状態
      1. ピークシフトとは
      2. ピークシフトの荷重・温度依存性
      3. ピークシフトの不均一性 (バンド半値幅の変化)
      4. 赤外分光法による分子鎖応力負荷状態の評価
      5. ラマン分光法による分子鎖応力負荷状態の評価
    3. コンフォメーション評価
      1. コンフォメーションとは
      2. 代表的な結晶性高分子のコンフォメーション
      3. 結晶化過程のコンフォメーション変化
      4. 延伸過程のコンフォメーション変化
  4. レオ・オプティクス測定
    1. レオ・オプティクスの紹介
    2. レオ・オプティクス装置の特徴・測定のコツ
    3. 各種レオ・オプティクスで得られるデータの紹介

受講料

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