本セミナーでは、レーザの概要、各種加工技術、各分野への適応事例、ファイバーレーザの今後の展望について、体系的に詳しく解説いたします。
レーザは、数多くの優れた特性があるため、金属の切断、溶接、表面処理から、プラスチック、ゴム、フォームなどの有機材料の加工にまでアプリケーションが拡大している。製造業におけるレーザを用いた加工プロセスは近年までに適用業界の変化、 加工部位の微小化、加工対象材料の多様化を伴いながら大きく変化して来ており、従来のランプ励起式 YAG レーザ では、これらの加工品質要求に対応しきれない状況になりつつある。ランプ励起式 YAG レーザに変わる新たなレーザ発振方式としてファイバーレーザが開発された ファイバーレーザの最大の特徴は、レーザ発振媒質が 直径10 〜 50μm程度の光ファイバー状となっていることである。従来のランプ励起式レーザの場合、 直径 6 〜 10 mm程度のロッド状のレー ザ発振媒質を用いて励起光を集光させるため、レーザ発振媒質の中心部の温度上昇による熱レンズ効果が発生することとなる。このことが、レーザビームの拡 がり角を変化させ、レーザビーム品質の劣化を招く原因となっていた。一方、ファイバーレーザにおいては、励起されるレーザ発振媒質が細く長いため、全体が、均一に加熱されることとなり、このような熱レンズ効果現象はほとんど発生することがない。 ファイバーレーザ加工では、小領域にエネルギーを集中し、非常に効率的に材料の溶融あるいは蒸発を起こすので、切断速度や溶接速度を大きくすることもでき、光合成、光分解、合金元素添加、化学反応の利用も可能である。レーザ加工技術は産業界の発展に大きく寄与していく、これからの技術であると考えられる。 本セミナーでは、ファイバーレーザについて、主な加工技術 (接合、肉盛、切断、表面熱処理、ピーニング、クリーニング等) について原理、特徴およびその動向を説明する。また、自動車をはじめとして各種分野への適用事例について述べる。本セミナーは各種製造メーカで、設計・製造に携わる技術者に大いに役立つと考える。
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