第1部 CO2吸収・放散へ向けた相分離型ゲルの設計
(2024年6月28日 9:30〜11:00)
カーボンニュートラルの実現、ならびに持続的社会の構築において、CO2の回収・利用技術の構築が重要となっています。CO2の回収技術として主流であるガス吸収プロセスでは、放散工程における膨大な消費エネルギーが課題であります。
本講座では、相分離型ゲルを用いたCO2の回収・放散プロセスについて、吸収材成分の選定、CO2吸収過程における物質移動、CO2の吸収・放散挙動について紹介します。
- 相分離型吸収材を用いたCO2回収・利用技術
- 相分離を生じるCO2吸収液
- CO2吸収による相分離
- 相分離吸収液の成分探索
- 相分離型ゲルを用いたCO2吸収・放散
- 相分離型ゲルに対するCO2吸収における物質移動
- 相分離型ゲルを用いたCO2吸収・拡散挙動
- まとめと今後の展望
第2部 相分離を利用した高分子系多孔質体の作製とCO2吸収剤への活用
(2024年6月28日 11:15〜12:45)
相分離による高分子および高分子複合材料のナノ多孔体 (モノリス) の作製方法を紹介する。また、CO2吸着特性を含め、これらの特徴と応用例を述べる。
- 多孔体、多孔膜の基礎
- 多孔体 (発泡体) の製造と用途
- ナノ多孔体 (モノリス) の製造と用途
- 相分離による高分子モノリスの合成と複合化
- 高分子溶液の相分離を利用するモノリス合成の基礎
- メタクリル樹脂
- ポリアクリロニトリル
- ポリビニルアルコール
- ポリオレフィン
- バイオプラスチック、バイオポリマー
- 機能粒子との複合化技術
- 活性炭モノリス、金属モノリスへの変換技術
- 高分子モノリスの応用
- 環境用途
- 電池用途
- バイオ用途
第3部 DAC, CCUSにおける多孔質吸着材の調製とCO2吸着特性の評価
(2024年6月28日 13:45〜15:15)
世界的に排出抑制が求められているGHGのうち、CO2は回収だけでなく利用に関する技術開発研究で先行例が多い。特に多孔体を利用したCCUSならびにDAC材料技術から学ぶべき事象をまとめ概説する。
- メソポーラスシリカ吸着材によるCO2吸着
- アミン官能基をもつ有機鎖を表面に結合させたメソポーラスシリカ
- 調製法
- CO2吸着特性
- 窒素原子をシリカ骨格に埋設させた窒素含有メソポーラスシリカ
- 調製法
- CO2吸着特性
- メソポーラスシリカを鋳型に調製された窒素含有メソポーラスカーボン
- 調製法
- CO2吸着特性
- ミクロポーラスゼオライト吸着材によるCO2吸着
- アルカリイオン含有アルミノ珪酸塩ゼオライトによるCO2吸着
- 様々な骨格構造やミクロ細孔径をもつゼオライトによるCO2吸着
- MOF、ZIFなど新規多孔質吸着材によるCO2吸着
- 代表例の紹介
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- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
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