プラスチックは本来のプラスチックの性質に加えて添加剤によって特性を維持したり、新しい特性を付加している。プラスチックが市場のニーズを満たすためには、添加剤の知識が無くてはならない。このためにはプラスチックの用途開発を行うためには添加剤の知識が不可欠である。初歩から各論まで総合的に添加剤によるプラスチックの改良法を分かりやすく説明する。まず、添加剤による改質に必要なプラスチックの特性、添加剤による改良目的、添加剤の分類および種類、添加剤の法規制、添加剤に必要な基本的な特性、添加剤のブリードアウトのメカニズム及びその防止法及び添加剤の分析方法について説明する。 添加剤の各論としては、プラスチックの性質を維持するための添加剤の選び方・使い方として、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤について説明する。つぎに、プラスチックをの機能を付与するための添加剤の選び方・使いかたとして、耐熱性付与、耐衝撃性付与、柔軟性付与、表面特性の改良、帯電防止性付与、難燃性付与、透明性付与、接着性付与などについて説明する。